慈眼寺 副住職ブログ

俺たちゃティターンズ!

先日、ついアマゾンでポチっとしてしまったものが、到着。

なんの変哲もない地味なマグカップ。

だが、お寺の縁に置かれると妙な存在感。
この質感。

チタンなんで~す!

やっぱりいいわぁ~。チタン。

コレ、ピカピカのアルミやステンレスだったらガッカリですよ。このにぶい色。たまりません。男の世界!(知らんけど)

アマゾンで購入できるのだけでも、アウトドア用のチタンマグカップがめちゃくちゃいっぱいあります。高いの安いの。レビューも焼いて色を付けている人など、使ってる人にしか分からない渋いものがいっぱいあります。

ただし、ときどき認識が間違っている人がいます。

「チタンは熱伝導率が高い」✖

チタンは熱伝導率が低いです。熱伝導率の単位をW/mKといいますが、17W/mK、アルミで200W/mK以上、鉄で400W/mK以上ですので、いかにチタンの熱伝導率が低いかがわかります。

このへんは大きなチタンの塊を触ったことがあると体感的にすぐわかります。クロモリフレームのトップチューブを触るとヒヤッとしますが、チタンフレームだとこの感覚がありません。

レビューで「熱伝導率が高いので熱すると焦げる」と書いている人がときどきいますが、それは熱伝導率が低いがために起こる現象だと思います。熱伝導率が高いということは、熱の移動が早いということ。低ければ遅い。つまり熱した場合は火の当たっている部分とそうでないところの温度のムラが大きい。ゆえに一部分のみが高温になって焦げるわけです。

ただ、チタンは単純にものを熱するのには便利。これは熱伝導率の問題ではなくて、比重の問題です。チタンは比重が小さい金属ですので、同じ大きさなら鉄の6割程度の熱量で同じ温度に上げることができます。さらに言うなら、チタンは薄く作ることができるので、さらに効果が上がります。

そのあたりを考えると、アウトドアマンがチタンのカップを好むのは、軽くて便利ということで、理にかなっていますねー。

まぁそんなことより、とにかくチタンはカッコイイ。それに尽きます。

もう一回見ます?

イイっすね~。

スノーピークといメーカーはオシャレアウトドアメーカーで、お店なんかもう服屋さんですか?っていうくらい洒落ておるので、居心地が悪いくらい。とはいえ、このマグカップについてはやっぱりカッコイイので、普段は職場に置いておいてコーヒーでも飲みたいくらい。

本当にチタンマグカップの種類が豊富で、めちゃくちゃ目移りしましたが、最終的に素人らしく、素人っぽいコレを選んでしまいました。本格的に登山にはまったらよそのメーカーの蓋つきの一回り大きいやつを買って、スタックさせてみようと思います。

そういえば、熱する方でも、最近はジュースのアルミ缶を工作してアルコールストーブを作るのが密かにブームらしいですね!二次燃焼の美しさを愛でる愛好家は多く、毎日自宅ベランダで火を眺めている方も多いとか。通りすがりに遭遇したら通報しちゃいそうですが、こういう趣味って、いいよなぁ。