慈眼寺 副住職ブログ

自転車ウェア界に異変が起こっていた、のを知らんかった。

今日、仕事も一息ついたし、買わないけど、海外通販でもチェックすっか~と、wiggleを開いて、固まってしましました。

「Rapha、wiggleに新登場」

http://www.wiggle.jp/rapha/

えええええええええええええええええええ!?

ウソだろオイオイ。しかも10日前くらいからやってんじゃん!情報遅すぎ!このへん、テスト問題作ってたわ!

最近ちょっとリストラとかあまり芳しくない噂がちょくちょく出ていたラファ。ここでwiggleで取扱い。言うてみれば安売り通販サイトで売られるようになってしまったわけで、自前でオシャレなサイトを運営し、各国の関税を含んだ価格で売ったりしていたあのサイクリングウェア界の絶対王者、ラファが!人員削減の影響か???

実際、サイトを見てみると、扱っている商品はごく一部。日本で言うZOZOTOWNに丸投げみたいな感じではないのですが、それでもこのインパクトはでかい。dhbの横にraphaが並ぶのはなんだか。

skyのスポンサーから降りたときは、都落ちという感じはしなかったのですが、正直自転車ブーム自体がそろそろ落ち着いてきたのか。それともウェアブランドも多様化して分散化傾向なのか。

色々なウェアブランドを見てみて、ラファがすごいなと思うのは、やっぱりそのアイテム数と在庫数なんですよね。他にもいいなと思うメーカーがいくらでもあるんですが、結局すぐ売り切れる。そんな中、よかれあしかれ、ラファは当初の孤高の存在から一歩下りて、マス・メーカー方向にだいぶ移行した成功例だったと思うんですよね。イメージを守りながら。

それでもやっぱり悲しいかな、売れすぎると被るわけで、「Raphaおじさん」なんて揶揄されるような現象が日本でも起きてきたわけで。

自転車業界全体が、そもそも小さい商店や個人業主の寄り合い所帯だったのですが(特に日本は)、フレームメーカーはアメリカブランドがどんどん大規模経営、グローバル生産で席巻していきました。しかし同時に、それによってメーカーの個性も失われてきて、さらに大規模ゆえに身動きが取れなくなってきて、大きなメーカーほどわりと苦労しているイメージがあります。生き残りのためにどこも専門店を囲ってジャイアントのみ、トレックのみ、スペシャのみみたいなお店を増やしてますけど、買う側にとっては、逆に選択肢がなくなってひどくつまんない感じになってますよね~。

そうか~ラファも困ってんのか~と。

メジャーになるまでは日本のお店に販売してもらって認知度上がったらバッサリ切って、直営店で独占販売をして・・・というアパレル業界(まぁアパレルなんですけど)とまったく同じ流れを繰り返したわけですが、そうそう孤高を気取ってられなくなってきたんですねぇ。

高級路線で、自転車”文化”を育てたい、という気概は大いに感じるメーカーではありますけれども、正直我々庶民は財布がついていけないところでもありますんで、低い方に下りて頂くのは有難くもあり、ちょっとさびしくもあり。

まぁ正直、最近は「シンプル」通り過ぎて、「手抜き」と思わなくもない感じにはなっていたので、昔の路線に戻ってほしい気もするんですが、もうそれも無理なくらいにデカくなっちゃったんだろうな。

まぁいずれにせよ、セール以外滅多に買いもしないうえに、年末に500㎞走ってさらに安く買おうとするオッサンは、気楽でいいよな!