慈眼寺 副住職ブログ

なんとか

昨日、住職になって初めての初午を、なんとか執り行わせて頂きました。

今年はコロナ対策で導線を工夫し、換気や消毒など、小さい寺でできる限りの対策はとらせて頂きました。

参拝者の皆様がそれぞれ意識して分散してお参り頂いたようで、昼前の混雑時を除けばほぼ最後まで同じようなペースでお参り頂いていたように感じました。

当日までアクリル板や飛沫防止シートの配置や、消毒液、空気清浄機の購入など、慣れないことが続きました。受付や記入の机の配置なども悩みどころで、滞在時間を短くしようとすれば列が多くなり密集しますし、密集を避ければ列が少なくなって滞在時間が長くなるというジレンマ。換気と暖房のジレンマなど、本当に色々と考えることがありました。

おそらくは、日本全国の厄除けのお寺が同様に頭を悩ませて昨日を乗り切ったのかと思うと、不思議な連帯感を感じてしまいます。

いつもご協力を頂いている慈眼寺観音講・黒石材店様、婦人会会員の皆様にあられましては、いつも以上のご尽力を賜り、感謝の言葉もございません。なにより、今年は密集を避けるためにややお世話の方の人数を減らしたために、神出鬼没にあちこちを動き回ってもらった内室(奥さんのこと)には、こういうところで書いても嘘くさくなってしまうのですが、大げさでなくこのお寺の大黒柱です。

よくドラマなんかで頼りない旅館の社長と働き者の女将みたいなのをよく見ますが、私が座ってお経をあげているあいだ、大きなことから小さなことまで、ありとあらゆる差配をするのは彼女しかいません。

そして普段からどこにも連れて行けず、ずっとお寺でお手伝いをしてくれる小学校1年の娘。愚痴一つ言わず本当によく働いてくれます。誰が何と言おうが、跡取り息子よりこの気の付く娘がうちに生まれてくれてよかったと思います。

頼りない住職ですが、こういう方々の助けがあってなんとか、かんとか、大きな行事を一つ、乗り切れました。

みなさん、まことに有難うございます。