慈眼寺 副住職ブログ

かんのんさまにおねがい

奥さんと娘が慈眼寺のご本尊の観音様に毎日手を合わせに行っているのですが、私はいつもその場にいないのです。

先日奥さんにその様子を聞くと、娘はいつもこんなお願いをしているそうです。

「かんのんさま、いつも守ってくれてありがとうございます。
 かんのんさまのかぞくはみんなげんきですか?
 かんのんさまもからだにきをつけてね」

私、観音様の体調や家族を心配している人は初めて見ました。

我々はいつも自分の都合ばかり考えて勝手なお願いをするのが常ですが、お願い事をかなえる側の人も大変なんだということに思いが至るのは素晴らしいなと思いました。

いつか大きくなって、こんなことをお願いしていたことも忘れてしまうのだと思いますが、こういう気持ちを片隅にでも残しながら、大きくなってくれたらいいなというのが、今日の私のお願いでした。