慈眼寺 副住職ブログ

お墓参りあるあるを言いたい。

お墓参りの時期がスタートしました。

バッチリトイレ掃除などは済ませておきました。今年は5日、6日が土日ですので、この日にお墓参りが集中します。
都会の人にとってはお墓参り=お盆休みのイメージかと思いますが、実際には逆。
お盆の間は、ご先祖様は一緒に里帰りしてお仏壇の中にいてはりますので、お墓は空っぽ。こんなん言うたら「じゃあお墓参りは行かなくていいのか」ということになりますので、「居てない間に綺麗にしてあげてください」って答えてます。

予想通り今日のお墓参りの方が非常に多くて、まぁ大きいお寺にしたら「なんやそんなもん」という感じかもしれませんが、ずっとひっきりなしに炎天下でお経をあげておりました。お墓ってめちゃくちゃ暑いんですよね~。

ここで、お坊さんのお墓回向あるある。

まぁお坊さんなら誰でも「普通やん」と思うことなのですが。

まず、草履の鼻緒の形に足の甲が日焼けします。ホント、ジリジリと焼けるのが分かります。

もう一つ、有難いことでもあり、困ることでもあるのですが、昔ながらの風習で、お年を召した方、もしくは、そういうお年寄りと一緒に育った方は、私のようなたいしたことのないお坊さんにも、ものすごく丁寧なんです。それは私が中学生の時もそう。

で、どうなるかと言いますと、私がお墓でお経をあげるときには、おばあさんが日傘を差してくれたりするんですね。もうそれが恐縮で。

「いいですよ!」と言っても絶対やめてくれないですし。で、さらに困るのが、おばあさんだいたい小柄で、昔だと腰が曲がってらっしゃる方も多く、背が非常に小さいんですね。で、私は決して大きくはない方ですが、174cmくらいあって、身長差がかなりある。するとどうなるかというと、日傘が頭の上に来なくて、日傘の骨の先がずっと頭に当たってる状態(笑)さらにフラフラなさいますので、頭に日傘がガッツンガッツン当たり続ける。気を遣われて恐縮な上に、涼しくもなってないという。でも、お気持ちは大変ありがたいという。

これがエスカレートしますと、おばあさんお二人おられるときには、お1人が日傘、もう一人が扇子で必死で扇がれるというすごい状況。なんかモチかちらし寿司にでもなったような状態になるんですよね。恐縮すぎる。

お年寄りにそんなことさせて若いもんなにやってんねんという気持ちが強すぎて、どうやったらやめてもらえるか考えたんです。

解決法①:時代劇のような笠(↓)をかぶってお経をあげる。

おじいちゃんが昔使ってたのあるんです。ただ難点は重いのと、大げさすぎること。いわば自宅ですからね。

 

解決法②:軽妙な返し

それで30くらいになってこの仕事こなれてきて、ようやく切れ味鋭い言い訳でやめてもらえることができるようになりました!

「ホンマにやめてください!大げさやし」

「いえいえ!」

「いや、日焼けしてなかったら、住職にサボってるって思われるんですわ!僕、困るねん!」

「アハハ!そらアカンなぁ~」

コレ!

三方丸く収まる(?)大岡裁きみたいな言い訳!嘘も方便ですよね。

ただ、最近の悩みは、普段から自転車乗ってて「既に焼けている」ということと、「コレ、住職になったら使えない技やな」ということ。

まぁ、そうなったら「奥さんに怒られる!」とか「ビタミン不足で困ってる」とか「時計がソーラー発電」とか新たな言い訳を考えますわ。