慈眼寺 副住職ブログ

奈良と木津はYDM㉒ 梅美台カフェ

今日のYDM(やればできる町)シリーズは、ずっと前から行ってるけど、人に言いたくなかったお店をついに紹介。

いつも私がよくやる80号鉢伏峠のヒルクライム練習をして、帰るときには須山、大慈仙経由で中ノ川を通ります。で、最近そこから木津方面に抜ける新しい道ができましたので、そこから梅美台に寄ることができます。

逆に、大正池などの京田辺、和束方面に向かう際に、軽くご飯を食べてから行きたい場合も、当然梅美台を通ります。

そんなとき、コーヒーを一服したり、しっかりしたモーニング的なものを食べたいとき、実にちょうどいい感じのお店が梅美台カフェ。

https://www.umemidaicoffee.com/

奈良の自転車乗り的にアクセス最高の場所にあります。私、個人的にこのお店大好きなんです。

まず、何より大事なのが過干渉してこないところ。

よくお店に自転車で行きますと、「どっから乗ってきたの?」「どこ行くの?」「その自転車、高いんでしょ?いくら?」とか聞いてくるんです。それで、話盛り上がったらええですよ。でも、たいてい盛り上がらない。お坊さんにあるまじきこと言いますと、「関西では、面白くできない奴は黙っておくべき」なんですよ。これ、大事なポイント。オチつけられなかったり、さして興味もないのならそっとしておいてくれたらいいんですよね。移動手段とカッコがちょっとアレなだけのお客さんなんですから。そのかわり、どんな秘境でも来てくれるで!

その点、こちらのお店の距離感最高。上記のような言葉はまったくかけてらっしゃいませんが、お客さんが快適に過ごすための気遣いはきっちりしてくださいます。

これが私の王道オーダー。好きなコーヒーにハムチーズエッグサンドとセットで880円。

まず真ん中の水に注目。頼んでないのに、「熱いでしょうからどうぞ」と、口に出さずに「お水どうぞ」だけ。汗かいて入ってきてガブガブ水飲むやつなんか迷惑な客だと思うんです。「ココはコーヒーを味わうとこや!」と怒られる場合もあるかもしれない。あとこっちも「水おかわりを・・・」とか頼むのも申し訳ないです。でも、こうやってたっぷり持ってきてくれたら「やったぜー」となります。「何度でもお代わりしてね」と言われても恐縮ですので、この出し方が一番お互いが幸せですよね。

こういうのできるお店って案外少ないんですよね。

よく服屋さんとかで、「出口までもっていきます。」っていうあのサービス、謎やわ~。アレなんなんですかね。3メートルもってもらうのが、お客さんの何の役に立つのか。お見送りしてもらうような立派な人間じゃないですしね。「お見送りまで含めたサービスを提供するような、格式高いお店」を演出してるんでしょうけど。それならもっと、商品の品質、接客の言葉遣い、態度、そもそもの採用・研修段階から色々すべきことはありますよね。タウンワークでバイト雇って「出口までもっていって見えなくなるまで頭下げろ」っていうバックヤードが透けて見えちゃうような底の浅い接客は、うんざりですよね。

そしてコーヒーはもちろん本格派の鮮度にこだわったコーヒーで、銘柄も選べて、セットがまたお得。コ〇ダでよくわからないコーヒーとサンドイッチ頼んだらもう1000円近いですよ。そこで880円。またこの「くりたま」旨いんです。但東町栗尾の卵。豊岡の卵かけごはんのお店でも使ってる卵。たまごのみ、ハムたまご、ハムチーズたまごが同じ値段なのもすごい。そんでサラダもついてて、あと、この小さいポテチがちょうどいいんだよなぁ~。モーニングも安いですし。

しかも嬉しいことに、テラス席で飲めばカップがテイクアウト用になる代わりにコーヒー増量。春や秋にはもっぱら外です。レーパン野郎は外がお似合い。さらに、テラス席を使う人があまりいないので、お店がすいているときはこのテラスに自転車を停めさせてくださいます。

こんな感じで私はだいたいカウンター席。

愛車を眺めながらグァテマラブレンド。ダバダ~♪(発想が貧困)

ちなみにこの日は寒い日で、シナモントーストセット(780円)にしたときの写真。

マスターは物静かでニコニコしているいかにも優しそうな人。奥さんはもの静かな美人。いや、拙僧は女性には全然興味ないんですけど、本当にほっと一息できる場所なんですよね。

正直、コーヒーのよしあしが分かる!自信は全くなく、ハンドドリップがどうとか、サイフォンがどうとか、ちょっと全然意味わからないんで、僕がおススメすることにどんな意味があるのかと思いますが、奈良の一自転車乗りとして個人的な意見を言うと、味、ごはん、場所、雰囲気、気遣い、値段という総合点でナンバー1のお店になっています。自転車乗ってないウチの奥さんも気に入っています。ガッツリ食べたいときは物足りないかもしれませんが、「3時か。お腹減ったけど、晩御飯食べられなくなったら困るなぁ」という場合や、ライド前に朝軽く朝食をというような場合には完全マッチングであります。

そんなわけで、「俺以外の自転車乗りにあんまり知られたくない」というセコい理由で隠していたお店を、紹介してしまいました。地元の高齢者からママさんまで色んな人が来られているので、正直レーパン増えすぎたらアカンかな、と思ってはいます。

みんな、ほどほどに、な!