慈眼寺 副住職ブログ

十夜・柿供養

今年も無事お十夜の法要と柿供養を勤めさせていただきました。
本来は十日十夜をかけて営まれた法要ですが、現在は忙しい方も多いので、省略されて1日で行われることがほとんどです。
同時に秋の収穫祭の時期でもあり、御仏とあらゆる自然に感謝する収穫祭の意味合いも強い行事になっております。
慈眼寺では、樹齢400年を越える柿の木の実が大きすぎて取り切れずに毎年たくさん落ちてしまうので、柿供養という行事としても定着しておりまして、毎年柿の実の供養を行い、さらに長寿の柿のご利益にあやかろうという大事な行事になっています。檀家様だけのごくごくうちわの行事でしたが、何度もテレビに取材されて、一般の観光客の方もちらほら来られるようになってしまいました。

今回もお説教は私、不肖副住職がさせていただき、三心のうち「廻向発願心」について色々お話させていただきました。
浄土宗的には、三心のうちでも、深心が主要なテーマになることが多いのですが、個人的には深心から廻向発願心への連関のなかに、「空」の思想が前提とされている気がして仕方ないです。まぁそんなまだ固まっていないお話はできませんでしたが、ますますその実感を深くしたお十夜でした。

さて、今年の慈眼寺の大きな行事ももうおしまい。

あとは来年の怒涛のやくよけの季節への準備に明け暮れる毎日です。頑張るぞー。

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