慈眼寺 副住職ブログ

山添ライド

先日は、兼務する来迎寺ゆかりのお寺を拝観しようと、山添村方面に向かいました。
目的地は前回の神野山のもう少し先、中央山龍厳寺不動院さま。

このお寺の存在を知ることになったのにも縁があります。
慈眼寺の檀家参りのときに、兼務している来迎寺の話をしていると、そこのご主人がそう言えば・・・と。

ご主人の奥様は数年前に亡くなられましたが、よく、自分は山添村春日出身で長音上人というお坊さんの子孫らしい。よく、おばあちゃんが「ここの不動院の不動明王は、都祁の来迎寺からきたんやで」とよく言っていた。

というお話をしてくれました。ビックリした私がネットで検索してみると、全く同じ話がHPに載っていました。

http://fudouin.org/fudouinengi.html

確かに歩けば来迎寺まで行くだけでも一日仕事の気もします。当時は険しい道でしょうし、峠をいくつも超えなければなりません。
これは行かねば!俄然そんな気が起こりまして、出発しました。

道は途中までは散々行ってる布目ダム、あとは一度行った神野山。そこからわずか数キロだから余裕・・・と、思っていました。

しかし当日の暑さは想像以上。
以前「暑いとか寒いとか、どうでもいい」と言っていた私ですが、さすがにちょっと暑い。鉢伏峠までで汗が頭から滴り落ち、目に入って痛い。
水間トンネルを今日も避けて茶畑の峠(前イノシシがでたところ)を通りましたが、かなり疲れました。
布目についたところで休憩しよう!ということでふと左手をみると、なんかおしゃれな建物が建ってます。前回の神野山のときも気づいてましたが、なんだろうこれ、と寄ってみると、カフェ兼直売所でした。今年できたばかりだとか。

http://nunomenosato.cocolog-nifty.com/

おいしそうなパンがいっぱいありましたし、新鮮な野菜もたっぷり。トイレもきれいでした。
たまたまこの日はなんかスポーツカーの愛好家の集まりがあったようで、ロータスやアルファロメオの車が大量に並んでいて、びっくりしました。

神野山を過ぎ、いよいよ山添村に。しかし不動院が見つかりません。道路に親切な表示もあったのに、見つかりません。
もう、山添村過ぎるで、というところまで行ってお店で道を聞くと、「過ぎてるよ」という話。

急いで戻ってそこでも話を聞くと、道沿いの石段の上、ということでした。自転車でなるべく行きたいというと、車用の迂回路を教えてもらい、ようやく到着!

不動院2

ついにたどり着きました。
事前に電話をしようとも思ったのですが、「緊急の際は電話を」と書いてあったので、「緊急っつーほどおおごとでもないしなぁ」とかけそびれて到着したところ、どうやらこの日は誰もいらっしゃらないようです。
門を入ってまず目に飛び込んだのが

 

不動院3

あ!またこのタイプ!大和様式の石塔!うわぁ、最近行く先々にあるなぁ。なんかすごいなぁ。

 

不動院6

おおこっちは鎌倉時代ですか。すごいなぁ。
不動院5

観音さまもおられました。
そしていよいよ・・・

不動院4

不動明王さまのお堂です。
でも、誰もおられないので、拝観できない・・・

あ?おみくじが階段の上にある。ということは靴をぬいでここまでは上がってよいということかな?中央の障子は鍵がかかってるのかな?
ちょっとだけのぞいたら・・・いいのかな?いいのかな?ええいノウマンサンマンダ!

おおおおお。見られました!小ぶりですか、時代を経たようにお見受けできました。遠目なので詳しくは見えませんが、これが来迎寺から来たお不動さん!

こうしてこっそりお不動さんを覗き見て帰ることになりました。

帰りも暑く、一緒に来てくれたお仲間も私もクタクタ。

布目からの登りの絶妙な心を折る感じのレイアウトに苦しみ、帰りは水間トンネルを普通に通行、トンネル内の涼しさにびっくり。

たった60キロのライドでしたが異常に疲れたねーなんて言いながら家で高度上昇を確認するとなんと1500。60キロで1500って我々にとっては激しい部類。距離に比して高度が高い。このくそ暑いのにずっと山ばっかり登ってたんですね・・・。

お友達は「今度このコースは、冬にしようね・・・」とつぶやきました。

ごめんなさい・・・。