慈眼寺 副住職ブログ

新学期第一日目からパンク

最近スッキリ晴れませんねぇ。自転車乗り的にはイライラしますよ~。正直、通勤中しか楽しいことないんですから!
雨模様の週にいっときおとずれた晴れの日、逃さずジテツウ再開しました。

ところが、片道15キロの道のりのあと2キロ!というところで異変。後輪がなんとはなしに柔らかい。

「パンク!?」

と思いましたが、急激には空気圧が落ちません。しばらく走るとさらに柔らかく。

「あーあ、やっちゃったな。初日から。」

ブルーです。我々を襲う恐怖の大王、パンク大魔王です。

時間には常に30分~1時間余裕を持って通勤していますが、新学期は仕事も多いですから、なるべく早くつきたい。注意深く前輪に体重をかけてダンシング(立ち乗り)で残り距離をかわしました。なんとか職場までたどりつき、仕事を無事終えて、帰りにさぁさぁパンク修理。

そのへんで座るのもなんなので、職場駐車場の横で座って後輪を外し、さーてパンク修理~♪

と、思ったら、守衛さんが「ナニナニ?パンク?大丈夫?」と、心配して近寄ってきます。

「そうなんスよー。参ったッスー。ここで直していいッスか?」

「ああ、いいよいいよ~」

ここでチャリ通も5年目ですから、守衛さんも顔なじみです。どこの職場に行っても心がけているのは、守衛さんとか掃除のおばさんには誰よりもちゃんと挨拶をして仲良くなったほうが絶対得ということ。駐輪場のおじさんも既に仲良しです。ときどき僕用のエリアを開けてくれてるときもあるくらい。ただ、パンク修理をはじめても守衛さんはずっと横で立ってじーっと見てきます。

「自分でできるんだなぁ。すごいなぁ」

「そんなの持ってるの?」

「ああ!そうなってるの?へぇ!」

ううううううううううううううう、とてつもないプレッシャー。素早く出来て当然みたいな空気になっています。やばいやばい。僕パンク運強くて、人よりパンク率相当低いんです。月間距離を考えたら相当な低さ。ジテツウ5年で通勤中のパンクゼロ。「俺、持ってる」と思っていた矢先の魔王降臨。つまり、そんなに危機管理能力高くない!

とりあえずリム打ちパンクなのは間違いないので、タイヤ本体は無事。チューブの穴埋めパッチはありますが、すぐに空気が抜けなかったところから、たぶん穴は小さいのでしょう。探すのも大変で、水に沈めなきゃならんかもしれんので、それは帰宅後ゆっくりすることにし、ちゃんと持ってる予備チューブに交換です。

さて、タイヤレバーで・・・アレ?アレ?なんかやりにくいな!あ!コレ、チューブレス用やん!やりにくい!とか焦りながら、なんとかタイヤを外し、チューブを交換して、一安心。よし、ほぼできたぜ!ここから空気注入!

手押しのポンプではなっかなか入らないのを経験してから、私はもっぱらTNIのCO2ボンベ派。あっちゅう間に入ります。問題は液化されている二酸化炭素が外気にさらされて急速に冷やされて(なんでそうなるのかは今度化学の先生に聞きます)、素手で変なとこ触ると凍傷になる場合があることくらいですか。あとはしょせん応急処置で、エアが抜けやすいことか。しかし久しぶりのボンベ使用で、どのバルブをどうするのか、あんまり覚えていません。ボンベはいっこなので、間違えてただただCO2を外に出すだけだともう、ただの地球温暖化野郎です。京都議定書違反!でも大丈夫!取扱説明を折りたたんで入れてあるから!おもむろに取説を出して横に置くと、守衛さんが去っていきます。

アレ・・・?もう飽きた?もしかして・・・「アレ?なんか見てるじゃん。素人かよ・・・」って思った?うわ!はずかし!

とかちょっと思いましたが、今度こそ落ち着いた気持ちでバッチリエアもいれ、パンパンのタイヤで復旧です。最期の後輪ハメにもたつくとカッコ悪いのでバッチリハメました。まぁ、おじさんもう俺見てなかったッスけど。

20分くらいかかりましたか。もっと素早くやらないとダメですね。真のジテツウ戦士になるためには!
とりあえず、普段から危機管理のために練習や自転車いじりはやればやるほどいいですよね。毎回実感します。この前もフロントディレイラーズレたときなっかなかうまくいかずに半泣きで自転車屋さんに駆け込みましたし。

まぁとりあえず、知ったかぶりは一番カッコ悪いので、できないことは乙女のように上手な人に任せ、できることのエリアを増やしておきたいものです。たかがパンクですが、バッチリな装備をしていたことと、もたつきつつもちゃんと復旧して無事チャリで帰る自分を

「男だぜ・・・」

と思いながら自転車を漕ぎました。こういう気分、悪くないッス。パンクもまたよし。

おぼっちゃんでも、パンク修理くらい、できるで!