慈眼寺 副住職ブログ

暑さ寒さも彼岸まで

今日はとても暖かい日でした。
暑さ寒さも彼岸まで、と言いますが、寒い方は春のお彼岸で一区切り、と行きますでしょうか。明日から彼岸の入りですね。
お彼岸は、彼岸、彼方の岸、つまり死後の極楽浄土へ至ることを願って先祖供養をする時期です。若い方には、彼岸花の咲く秋の彼岸だけをお彼岸とお思いの方も多いでしょうけれど、ご実家のお母様やお父様はちゃんとお墓参りにいってらっしゃいます。親子が別々に暮らすようになって、そういう文化の継承も難しくなってきましたね。

日本では806年、早良親王の霊を鎮めるために行ったのが始まりだとか、色々来歴はあるようです。早良親王の霊を祀った神社も奈良町や奈良の紀寺というところにあります。紀寺の方は、ちょっと地元の人でないと分からないところにありますね。
早良親王と言えば、藤原種継暗殺事件に絡んで、憤死したとされ、その祟りを恐れ、崇道天皇と諡(おくりな)され、神様として祀られました。よく、「日本三大怨霊」などと言われるメンバーには入っていませんが、崇徳上皇、菅原道真、平将門の中に入れても遜色ない、というか、平将門をそこに入れるのはどうなんだろうと思ったりなんかします。帝都物語の影響でしょうか。

この三人の中で圧倒的に怖いのは崇徳上皇(天皇)ですね。舌をかみちぎって自らの血で大乗経に呪詛の言葉を書き込んだとか、劇的なエピソードがあります。菅原道真はまぁ有名ですよね。

なんか怖い話を書いてしまいましたが、お彼岸が過ぎたらいよいよ自転車の季節です!楽しみです!