慈眼寺 副住職ブログ

コロナ禍のなかで起きた、一つのドラマ③

こうしてオーダーを入れ、あとは待つのみ。

年が明けると、急に世間が騒がしくなります。コロナです。

しかもよりによってイタリアにオーダー。さらにヴェローナ!北部イタリアはイタリアで一番感染していた地域で、医療関係者の修羅場が連日放送されていました。

おじさんはお元気なようで、ガンガン仕事を進め、予想よりかなり早く、フレームが完成した、との報。3月のことでした。

しかし問題はここから。

コロナで物流は完全にストップ。

どうなるんだ・・・どうなるんだ・・・と気に病んで、来る日も来る日も到着を待ちわびる日々・・・。

 

そしてついにその日が来ました!

 

安田さんから以下のメッセージ。安田さんの文章はいつもすごく抒情的なのであります。

 

そのフレームは最終列車に乗せました、しかし強運の持ち主ですね! 地球が荒れ果て幻の銀河鉄道が誰知れず飛び立つ99番線ホーム、哲郎が最後尾の列車の展望デッキの手すりに捕まろうと走るがわずかに届かない。諦めかけたそこ時に、透明の車掌が手を差し伸べた。そんな感じです。実際に3月初旬にZULLO工房を出発、一旦ミラノマルペンサ空港に行くのですが旅客便が大幅減便で積みこまれず、例のコロナでかなりの犠牲者が出たベルガモ空港より一旦、ドイツへフライト。その後、チャイナを経由して成田に入ったのでした。4回のフライトを経てウチに届いたんです。およそ1ヶ月かかりました。その後、イタリアからの商品輸送は完全にストップして現在に至ります。最終列車だったようです。

 

ああ、これはあのシーンやな。

たぎる。たぎるぜ・・・。

こうしてついについにツール91が京田辺三山木のラガッツィに到着!

しかし、ここからもすんなりいかないのでありました・・・。