慈眼寺 副住職ブログ

ビバ サイエンス!

今日も100%自転車の話題。

奥山TTの自己ベストが全然伸びない。

そんなことでずっと悩んでおりました。
山ばかり登っても速くならない。とはいえ伊吹山はどんどん近づく。
とりあえず伊吹山までのプチ目標として「体重3kg減、奥山TT20分切り」を設定していたのですが。

体重は1kg落とすのがやっと。タイムは伸びない。

どうしたらいいんだ~と思いながら、それでも何度も何度も、空いた時間は奥山TT。

もういい加減どうしようと途方にくれていた、今日。

やり方を変えてみよう、と。

「同じことを繰り返して、違う結果を期待することを狂気と言う」

なんてことをアインシュタインが言ったとか、言ってないとか。
まぁだいたいは言ってないです。「ウチの社長の朝の訓示」のネタみたいな名言は99%ウソです。

とはいえ、「陳腐な策だが、効果があるからこそ多用されるし、多用されるから陳腐にもなる」というルパート・ケッセルリンクの言葉通り、この「アインシュタインの名言」の「中身」はやはり真理を突いています。

やり方を変える。今回は二つ変えました。

①ご飯を食べてすぐ走らない。

当たり前なんですが、お寺の仕事が終わってすぐに乗りたい。だが、昼食代は浮かせたい。結果、家で食べてダッシュで出発→すぐヒルクラという悪循環。

②心拍を計る。

どうも、「おっさんが趣味でやってるのに心拍とか!www」みたいな気がして、計測できるのにしてなかったんですよ。あと、「心拍を見ると勝手に自分で数値を見てブレーキをかけてしまう」とか根性論丸出しで拒否してたんです。いっぺん見てみようや、と。

そしてこの二つを守り、いざ出発。意識的にスタート地点までの道で短いダッシュを繰り返し、ウォーミングアップ。いざスタート!

序盤からガンガン攻めると心拍160までガツン!と上がります。しんどいけどいつもこんなしんどさなのでそのままキープ。

ちなみに最大心拍を求める公式はまずは220-年齢。220-41だから179。でも、「この公式間違ってる!」派によると、208-0.7×年齢。179.3。一緒やん!まぁ180前後なのでしょうか。

どんどん登っていきますとすぐに170を超えました。なんか最大心拍の90%以上とか表示されます。おかしい、そんな状態でずっと走れるはずがないと思うんだけど・・・。心拍が上がり、ついに175。175を超えるとなんか「バテた」感が出てきます。なので175を超えないように走ることにしました。

そうこうするうちに、チラッとタイムを見ると14分。アレ?いつも14分はもっと下のほうなのに。カーブ2つ分くらい先に来てる。もしやもしや・・・。

いよいよ最後の速度抑制区間のガタガタ道。一気に上げます。そこから一気にダッシュ!心拍186。おいおい、計算式どうなってるんだ。計り間違えてるのかな。あとで見たらハートレートモニターの場所がちょっと上過ぎたからそれの影響でしょうか。

そしていよいよゴール!タイムは・・・

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

19分51‼‼

よっしゃあああああああああ!と叫んでしまいましたが、ちょうどそのとき逆方向からそこを通りかかったロード乗りさんが・・・恥ずかしい。

「バス停前がゴール」派と「お茶の看板がゴール」派があるので、とりあえずお茶の看板ゴールだと19分55。こっちでもセーフであります。やりました。

やっぱり根性論ダメですね。科学の力すごい!ビバサイエンス!物理赤点だったけど!

 

嬉しさ満面でそのまま水間峠を越えると突然自動車のおじさんに話しかけられました。

「水間って書いてるけど、このまま行ったら和歌山行けるの?」

え???こっちは三重県ですよ。

「でも水間やろ???」

ああ、それはあなた、貝塚市の水間ね。水間鉄道とか、水間観音ね。それは「みずま」。こっちは「みま」。壮絶な間違いをおかしてますね。

大変なおじさんを助けることもできず、そのまま布目へ向かいます。布目の里で750円のランチを食べて贅沢気分。やはり登ってから食べないとな。

ダムから今度は月ヶ瀬へ。

梅はだいぶ散っていてもう見ごろはギリギリという感じ。

ですが香りは大変素晴らしい。桜と違って梅は香りも楽しめる。

桜は浮かれたパーリーピーポーみたいな軽薄さがありますが、つつましやかなのに凛として美しくて上品な香り。沢口靖子のよう。
私、「上品で美しい」ということを表したいときの表現が「沢口靖子のよう」しかないのは致命的だと思います。

しかし綺麗ですね。

月ヶ瀬口を登って163に出ると、こんな看板が!

以前から作っていた道の駅が15日からオープン!
道の駅作るの流行ってますね~。若い人車乗らないけど、地方は関係ないか。

そのまま163突き進むつもりでしたが、しばらくすると看板に、

「この先7㎞ 野殿」

の文字。

ああ、童仙房の先のね。パンクしたとこね。7㎞か。どうせ坂ばっかりなんだろうなぁ。でも伊吹山に向けてちょうどいい距離だなぁ。

また登るか。

いやー本当にすごいですね。南山城村。見渡す限り家がない。

もう南山城の山中を走っても、ちょっとやそっとでは心が動じなくなってきた私。「いつもの三国越でしょ。ハイハイ。」みたいな。

とはいえ気温は想定外に低い。さっきまで13℃だったのにここ8℃。寒い。

下りですっかり冷えてしまったので、和束で大福とお茶。

帰りにはこんな景色も見られて、寒いけど着実に来てるんだなぁと。

この日は85km、上昇高度1900でまずまずのライドでした。

ここからは平地中心で当日に備えます。