慈眼寺 副住職ブログ

大都会

あ~あ~はってっし~ない~♪

副住職です。

クリスタルキング、よかったですよね。まぁそれは置いておいて、ちょっと前に大都会をサイクリングしてきました。

教え子が大阪で個展?を開くので、中崎町の貸アトリエにどうぞと誘ってくれていました。しかし部活の練習もあり、自転車の練習も別にしなければなりません。今日しか覗きに行ける日はないけど、天気もいいし、自転車乗りたいなぁ。

そうか。自転車で中崎町に行けばいいじゃないか!

という非常にシンプルな発想で昼から出発。
阪奈道路を超え、ひたすらまっすぐ8号線を進み、梅田に向かいます。

「南森町とか外国」

とか適当なことを言った、その舌の根の乾かぬうちにまさか南森町の交差点に来るとは・・・。

外国とか言いましたが、実は母親は天満の生まれであります。その頃はこの辺も都会とは言え舗装などされていない土の道路だったそうですが、今は完全なる都会。さぞや走りにくいしつまらないと思っていた都会の道ですが、意外なことを発見。

一番左側の車線は路上駐車でランダムに塞がっており、実質車が走れない状態。おかげで自転車は路駐の横を颯爽と走り抜けられますので、あたかも自転車用レーンがあるかのごとく!荷卸しのドライバーさんにだけ気を付ければ案外快適!左折の車がとまってしまうのだけが厄介でしたねぇ。

そんなこんなで2時間とかからずにお目当ての中崎町付近のアトリエに到着。実は家からここまでならかかる時間は電車とほぼ同じなのではないでしょうか。渋滞知らずですし超快適でした。

アトリエで旧交をあたため、そのまま帰る・・・のもいいですが、ちょっと気になっていたところについでに立ち寄ることにしました。

1つはビチクラシカさんの移転後の新店を覗く、というのもよかったのですが、一緒に行きたいお友達がいるので、今度に取っておいて、2つ目の場所の下見がてら行くことにしました。

途中黒崎町あたりで発見したオシャレな花屋さん。ガード下の花屋さんって、なんかいいですね。

そしてそのまま靭公園を目指します。

先ほど言ったように都会のサイクリングは快適だったのですが、途中から青い自転車レーンが出てきてからの方が、前の自転車が遅いので不便になる皮肉な事態に。ヘルメットも被らない上にヘッドフォン装着で音楽を聴いているクロスバイクやロードばかりで、都会の自転車事情はあまりよくないです。全然信号守らないし、あんな人たちのせいで自転車のイメージが悪くなるのはいやだなぁ。

靭公園につき、目当ての場所を探します。

すぐに見つかったのが、ココ。

今年の3月にオープンしたばかり、イギリスのサイクルウェアブランド、Velobici(ヴェロビチ)さん(http://velobici.jp/)のショールーム。胸に「VB」とだけ書いたシンプルなデザインがなかなか秀逸で、長袖もなかなかいい感じなので、一度実物を見たいなと思っていたので(見るだけやで!)、勇気を出して行ってみました。

靭公園の南沿いの道から一本入ったビルの2階に上がるとこんなオシャレな空間が。(さらに南に一本入ると自転車屋さんtubiさんがありました。今回は時間がないので覗いていません。)店内にはマリンスポーツ?か何かの展示もありました。あとで調べてみると、ビエンメの代理店でもあるようです。「PREMIUM WINE」の箱が泣かせます。ちなみにこのプレミアムなワイン箱は楽天で2380円で買えますね。

残念ながら長袖は売り切れていて様子が見れませんでしたので、半袖を試着。サイズ感は「日本サイズと同じ」とのことです。

「日本サイズではどのくらいですか?」

と聞かれたので、「L・・・かMかなぁ?」と、両方着てみました。

まずM。タイト目ですが、身長174cm体重62kgの私にちょうどいいですね。ただ、丈はやや短いです。かなりレーシーよりになります。エアロジャージとまでは言いませんが、クライマージャージくらいの感覚はあります。

そしてL。ワンサイズ上げるともう悲惨なことになります。一気に大きくなって袖は余るわ、丈は長すぎるわ、下着のよう。これもうちょっとサイズ展開細かく区切った方がいいかもしれないなぁ。高身長でやせ型の人とかかなり困りそうです。

ウールジャージなどもありましたし、ブルックス?と思いきや、よく似たBLBというこれまたイギリスのレザーサドルも取り扱っている模様です。

肝心のヴェロビチに関してですが、モノはいいと思います。ところが値段が・・・。

ジャージ一枚、35424円…。

ええっ!って感じ。怖い。

しかも。

本国サイトで価格を確認すると、141£。えっと、計算すると・・・

アレ?19000円?

いや、分かるんですよ。代理店通せば色々経費かかります。広告宣伝費やらね。人件費やら。ショールーム維持するのも大変。

しかし19000円でも十分高いですよね。ラファより安めですが、世界同一価格にする前のラファと体感的に同じくらいかなという感じ。そのぶんraphaは関税が既に含まれてますので、現状ほぼ同等と言っていいかもしれません。

しかし色々あるのはわかるけど、35000円はキツイなぁ。試しに着てみるかーでは済まない値段。ジャージなんて消耗品ですしね。

これはもう「raphaが売れすぎたから、庶民と差をつけたいお金持ちサイクリストがポストraphaとしてお金を突っ込むことを期待して取り扱ってみました」みたいなことでしょうか。これだけ自転車市場が収束してきた時期になかなか攻めますねぇ。まぁ収束してる今だからこそ、高価格帯狙いで差別化&のちの宝の山を今から育てようということなのでしょうか。海外通販用のリッチな試着室になるリスクもあるかと思いますが、ラファみたいに育ったらいいですね。

ただちょっと値段とは別に気になったのは、サイクリスト目当てなのに、ショールームが2階という点。ただでさえ駐輪が危険な大阪のど真ん中で、駐輪して2階に上がる怖さ。ビンディングシューズで階段を上る怖さ。私はSPDだったので平気ですが、普通のガチのサイクリストはこないだろうなぁ。まぁでも場所も場所ですし、別にここはカフェでも自転車屋でもないですからね。

きっとリッチなジェントルマンが週末にロールスロイスやベントレーで来店することを念頭に置いたお店なのだと思います。阪奈道路を自走で越えてやってくるプアマンにはちょっと色々な意味で敷居が高いな、という感じの「ショールーム」でした(泣)。