慈眼寺 副住職ブログ

奥山TT短時間練

伊吹山に向けて、毎日たくさん乗り込みたいんですが、もちろん二の午を控えた今そんな余裕があるわけもなく。体調を崩すことも許されません。
許されないのですが、先週は完全に体調を崩してしまい、ちょっと仕上がりつつあった身体もまた一から。

「俺の通勤コースって、こんなにしんどかったっけ?」とか新鮮に感じながら、少しずつリハビリする程度のまま、3月8日まではおとなしめに。

いつも効率を考えた短時間練習に使用している奥山TTを軸にした練習だけでとりあえずは安全運転で。
先日は2時間だけ時間が頂けたので、奥山TT(鉢伏80号)から大柳生に抜けて帰ってくるコース。前も言いましたが、1時間コースだと須山のバス停からそのまま大慈仙~忍辱山とショートカットするんですが、2時間コースだと大柳生方面まで行って大回りできます。昼から自由だよとかになると布目、山添やら室生の方へ行けるのですが。

久しぶりの奥山TT。タイムを計って頑張りましたが、全然踏ん張りが効かず。自己ベストからも1分半ほど遅い情けないタイム。そういえば、YDMでも紹介させて頂いた高畑まんま亭さんが突然の閉店!「練習の後カレー」という高校生みたいなこともできなくなりました。

どうでもいいんですが、なぜ奥山TTのスタート地点はあんなところなんですかねぇ。序盤に信号一つあるのが不確定要素になるので、その先の電光掲示板スタートにしたほうが、まんま亭方面から抜けてくる人にとってもいいような気がします。いまさらもう変えられないか。

カレーは食べられなくても、山はあります。

だいたいどういう峠でも「平均くん」は越えられるようになったのは、昔の自分からすれば大進歩で、ちょっと誉めてあげたいくらいなのですが、人間って欲が出るもの。お坊さんも欲が出るもの。なんとか奥山で20分切りしたいなというささやかな目標をもってコツコツ頑張ります。なんとかなりそうな気だけはしてるんだけどなぁ(笑)

おっそいタイムにすっかり気落ちして、そのまま柳生方面から下りで帰ってきて、タイムは出てないくせに、なんか軽いご褒美ほしいなと、私の報酬系が告げます。心の中のリトル副住職の声に耳を傾け、そのまま、行きました。

白川のたこ焼きです。

だって俺、若中やでぇ~!

若中のクラブ帰りは、サイカラーメンか、白川やんか。
生臭坊主とか精進料理とか、関係ないやないですか。中学生やし。

サイカラーメンなんか、昔並450円やったのに、今ナニアレ!今は高すぎてビックリですわ。観光メニューですわ。大好きなビッグナラ店も、狭かったJR店も潰れて、最後の望みの綱だった陳さん率いる済美小学校の方の店ももはやなく、「俺の中のサイカは終わった・・・」と別れを告げましたが、白川がまだあるじゃないか!

正直、今はどこも安いたこ焼き屋さんが多く、6個360円というのは、やや高いかもしれません。下手したら菊池桃子が率いない方のラムーとかで100円でもあったりして焦ります。味も今流行りの「中はトロッ」系ではありません。ですが、やはり幼いころに食べた味はひいき目に見てしまうのでしょうか?あの控えめでどこかどうというわけでもないのに、どことなく「和」を感じる安定したあの味。やはりおいしいです。でも大人になって食べた奥さんも好きだと言ってますし、ホンマにおいしいのかもしれん。

母が治療でしんどいときも、ここのたこ焼きは食べやすいと、よく食べてくれました。病院へ行く前によく買ってました。なんか安心する味ですよね。

そういう母も、いつも火曜日のお花の稽古をしたあと、花芝商店街のどんつきの、花忠さんの向かいの、鰹節屋さんの隣の小さい窓からテイクアウトできるたこ焼きをよう買うて帰ってくれるので、お花のお稽古は楽しみでしたね。妹は寝てるけど、私は起きてて、一人だけ食べられたりしてました。新聞紙にくるんだ中から、もういい匂いがしてて、たこ焼きって、新聞紙のにおい込みで食べるもんだと思いますね。本来。そんでソースがまたどす黒いやつでね。いやっていうほど青のりがかかってて。鰹節より青のり主導のたこ焼きがいまだに好きですね。坊主が何言ってんだって話ですが。

あのあたりも今はちょっとずつ変わってきて、たこ焼き屋さんも鰹節屋さんももうなくって、かわりにお好み焼き屋さんができるという、「粉モンの地縛霊でもいるのか!?」という「地縁」を感じます。そのほかは結構変わってるとこもあります。大阪ガスがオシャレな美容室?になって、「あ、GIOSの自転車いつも停まってるから、店の人のなんだな」とか思ってます。あとは駐車場が増えましたねぇ。

あ、意識が飛んでしまっていた。

そんなこんなで懐かしい白川テイストを存分に味わい、「コーラ、350mlサイズは大きすぎるなぁ」と後悔しながら、店を出ました。おばちゃんはいつも丁寧にお見送りしてくれはるので、恐縮です。(梨元勝ももういないんだなぁ。)

白川さんのすごいところは、たこ焼き屋さんなのに「ドライブスルー」があるとこ!

と、いっても、車を前に停めるとおかあさんが店先まで注文を聞きに来てくれて、たこ焼きも持ってきてくれるといういたって物理的なシステムなのですが。アレもちょっと恐縮してしまうのですが、なにぶん車を停めにくいところなのでありがたいサービスではあります。

柳生方面から帰ってくると、セブンイレブンなんかもあって、便利なんですが、なんていうのかなぁ?まんま亭なんかもそうなんですが、やっぱりできればオンリーワンなお店、行きたいですよね。必ずしも安い必要もないし、必ずしも食べログですごい人気だったり、メニューが珍しい必要もない。「なんとなく、ここ行っちゃうなぁ」というお店。

そういうところ、やっぱりいつまでも続いてほしいなと思います。