慈眼寺 副住職ブログ

初乗り

2017年、平成29年ですか。昭和生まれなもので、「今平成何年だっけ?」って、毎年あやふやです。昭和50年、1975年でキリがよかったのになぁ。

ちょくちょくトレーニングっぽいことはやっていたのですが、正月休みのあいだにちょっとそれなりの距離を乗りたいな~ということで、ちょっと住職に相談。

「ええよ」

と快くOKがもらえました。気分は「ハッピー うれピー よろピくねー」であります。

happy

一緒に出掛けようと、仲良しのネオプリ先生にメールしますと超乗り気!

「どこいきます?ラファのセールでもゆったり見に行きますか?それとも山?」と聞きますと、

「山で。」

正月から山登りなんて、この人も変態ですね。正直、最初だから平地をのんびり行きたかったのに。泣く泣く曽爾高原にいくことを決めて、ラガメンのUさんにもお声がけするも、こちらは帰省で×。とりあえず二人で曽爾高原にワクワクしつつ目覚ましをかけて寝ます。

翌朝。

朝からネオプリ先生からメール。

「熱出ました・・・。すいません・・・。」

あるある!そういうの、あるよ!

さて困った。正月に1人で曽爾高原ってどんだけ寒いねん。しんどいなぁ。嵐山あたりまでダラダラ乗って、デマルキの福袋でも見に行こうかなぁ~。

なんて軽くUさんにメールしますと、

「せっかく天気いいんだから、攻めたらどうッスか?」

とのお言葉。キツイ!

中途半端な気持ちのまま、とりあえず木津川CRに乗りました。攻める気になれば、途中から橋わたって山に登ればいいし、嵐山行ってから考えてもいいしな・・・。

快調に下ハン縛りでガンガン進みます。相変わらずサイコンは修理中。正月なのにめちゃくちゃロードバイクに出会います。ブームは落ち着きましたが自転車文化はめちゃくちゃ根付いてますね。みんな好きだなぁ。

そういえば、嵐山へ行く途中に毎日ローディが集まるカフェができたとか。看板もあるって書いてたけど、どこかなぁ?と思いながら見つけられずに、アホみたいに下ハンで進み、嵐山に到着です。

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とにかくものすごい人。嵐山の何が人を集めるのか・・・。確かに風光明媚ですけど、これだけ人が集まるとそれも目に入らないくらいです。

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ロードバイクも大集合。すごい。自分のその中の一人なのですが。

さて、ここからどうするか。帰るには早すぎる。楽すぎる。デマルキ行くか?

ここで、Uさんの声が心に響きます。

「いいんですか?正月からヌルいライドやって、ウェア見てニヤニヤして。アンタ、それじゃあ中年太りのラファおじさんと、同じやで!」
(※ラファおじさんとは、全身高級ウェアに身を包んで、あんまり走らないオジサンを、バカにしてるふりして実はただ羨ましい、我々貧乏ローディ―のひがみにまみれた呼称である。)

Uさんそんなことは一言も言ってないし、行きたいのはデマルキなんですが、心の中の仮想Uさんの言いたいことは分かります。了解です!

愛宕山に登りましょう!

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まずは嵯峨野で気合を入れて、六丁峠を登ります。

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つきました。余裕です。

以前某ブロガーさんに連れられて越畑のそば屋さんまで行ったのですが、あのときはなんかすごいしんどかった気がします。余裕やん。六丁峠。俺、成長したのかな?

六丁峠を越えてすぐに保津峡です。この前来た時には鶴見慎吾さんと遭遇しました。超カッコよかった!あの人自転車めちゃくちゃ乗ってるんですが、なんかの取材で来ててすごくカッコよかったです。写真撮りたかったけど、緊張して言えんかったなぁなんて思い出しながら、さらに山道を進んで、水尾の集落へ。ゆずが至る所に実る、美しい集落です。

以前ここに来た時に、清和天皇陵がここにあることでハタとあることに気づきました。

社会の教員として恥ずかしいのですが、以前から「後水尾天皇って、水尾天皇がいないのに、なんで”後”なんだろう?」と思ってました。そして「水尾」集落に「清和天皇」の陵があることで頭の中ですべてが繋がりました。清和天皇=水尾天皇という位置づけなんだなぁと。

しかしまぁなんでまたこんなものすごい山中に?とも思いましたが、ここはまさしく愛宕山。修験道の聖地。ここに望んで陵を作りたくなる気持ちもわかります。なんつったって日本中に900もある愛宕神社の元祖というか全国の愛宕山の元締めというか、それがこの山ですからね。

さらに法然上人ゆかりの月輪寺もこの山中に。是非行きたい。今回は自転車装備なので行けないですが、是非行きたい。

さて、ここまで順調に来ましたが、ここからの道がしんどかった。久しぶりだから忘れてたけど、水尾から越畑までのほうが道がキツイ。なんかすぐついたような記憶があったのに、全然やん。遠い。しんどい。おまけに雨降ってきた!

「せっかく天気もいいんだから攻めろ」とのUさんの仰せですが、その条件が早くも崩壊。泣けてきました。もう俺、ラファおじさんでもいいよ・・・。

泣きが入りながらなんとか樒原へ到着。え?樒原ってなんて読むんだって?

全然読めません。

(後で調べたら、”しきみがはら”だそうです。以前ここでお墓に備える「しきみ」の話を書きましたが、アレの漢字ってこうなんですねぇ。)

とりあえず「ナントカ原」についたー!とか言いながら、水尾以来久々に出会えた自販機でポカリスェットを買いました。

出てきたのはカルピスウォーターでした・・・。

まぁいいけど・・・。

とりあえず「ナントカ原」の神社で一息。あとで調べたら通称「原神社」らしく、「ナントカ原」でもほぼ正解な気もします。

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「征清記念」とか書いてる石碑があったりして、おお、なんかすごいなと思いました。

こうしてやっとの思いで、たどり着いた越畑のそば屋。

実はなんと休業。

なんで調べてこんかったんや。俺は何と戦って、何を目指してたんや・・・。

身も心も疲れ果てたまま、雨に濡れながら来た道を戻り、また六丁峠を越えます。

薄々感づいてはいたのですが、六丁峠は嵯峨野側より、保津側のほうが斜度がキツい。「成長した。六丁余裕。」とか、完全な錯覚でした。

こうしてボロボロのまま嵐山に戻り、さらに奈良までCR(サイクリングロード)を戻ります。もう、お腹が減って大変です。でもCR沿いにはコンビニが全然ない・・・と思ってたら、京川橋すぐのめっちゃくちゃいいところにデイリーができてました!嵐山なんか全然行ってないから知らんかった!おまけにサイクルハンガーあり!あ!コレは山城大橋にもある「スポーツサイクルナチュラル」さんの!すごいな。営業努力がすごい。松井山手のお店なのに。「ここまでワシの領土やで!」みたいな。

コンビニ業界再編とか買収とかのニュースを無責任に眺めるのが大好きなんですが、このときばかりは心から「デイリーありがとう!」と思いました。

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生き返った状態で再び下ハン縛りで走っていますと、看板に出くわしました。

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あった。噂のモニグロ。

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デイリーでサンドイッチ食べちゃった・・・。おまけに混んでるから今度にしましょう。デローザじゃないし、今度ネオプリマートに乗るラグジュアリーな先生と来よう。

こうしてなんとか無事に夕飯までに帰宅できました。走行距離たぶん150くらい?サイコンがないからよくわかりません。年明けのウォーミングアップとしては十分すぎるほどでした。

ところで先ほどの愛宕神社のそばの月輪寺。行きたい気持ちがめちゃくちゃ高まったきました。自転車では行けそうもないので、登山で行こうと思います。たぶんギリギリ普通の靴でもいけると思うのですが、登山靴で行った方がいいのでしょうか。自転車の靴、教師用の革靴、作業用長靴、私用の革靴、バドミントンシューズ、ジョギングシューズ、お坊さんの草履、と履物だらけなので、登山靴なんて増えたらお浄土にいる母に「アンタ、足何本あんの!」と怒鳴られそうです。でもいい登山靴があれば、誰か教えてください。