慈眼寺 副住職ブログ

大満足ライド

今日は自転車の話しかありませんので、自転車に興味のない方はまた今度是非。

自転車大好きなみなさん、こんにちは。

真夏ですね!

乗ってますか?ものすごく暑いですが、正直、25年も真夏の閉め切った体育館でやる競技をやってますと、暑いとか寒いとか、ちょっとよくわからないんですよ。いや、暑いのはわかるんです。でも、「暑いから乗りたくない」というのは、よくわかりません。アホなんでしょうか。アホなんでしょうなぁ。でも、こういう体質のせいで限界を越えたりしないように気を付けようとは思っています。

さて、先日はデローザ大好きな職場の同僚ネオプリ先生と一緒にライドしてきました。お互い小さい子供もいますし、仕事もありますので、なかなか二人で時間を合わせて乗るというのは難しいです。100㎞を越えるライドとなるとなかなか。ですが、奇跡的に二人の自由時間がバッチリ合う日がありましたので、二人でウキウキしてスタートです。

ネオプリ先生は最近メキメキ実力をつけてきて、峠のタイムはもう同じくらい。ただ、ロングに関してだけ、100㎞を越えると先生曰く「ガラスの膝」が悲鳴をあげるのが弱点でしたが、先日の若狭センチュリーライドで何かを掴まれたご様子。クリートの位置を変えて、足の使い方を変えて、だんだんロング対応できてきました。そんなわけで、今回は往復100㎞を越えるコースを設定して先生をおもてなし。

まずは木津川から加茂に抜け、和束のローソンで一休み。最終目的地は滋賀なのですが、先生も色々なコースを知ってほしいので、今回は峠越え行ってもらおう!ということで、犬打峠をチョイス!

私自身久しぶりの犬打だったのですが、これがやっぱりキツイ!しっかり体力を奪われてヘロヘロで山頂到達。でもネオプリ先生も遅れず、というより、若干煽り気味でついてこられます。一気に下ってまた登って宇治田原に到着。ここからはいつもの猿丸峠を越えて瀬田に到着です。今日は琵琶湖東岸を少しだけ北上してある目的地に向かいます。

この日はとても暑く、昼から温度がぐんぐん上がります。後ろからついてくるネオプリ先生は私に風よけをさせつつ、後ろでペダルを止めて、シャマルウルトラのものすごいラチェット音で「もっと速く!もっと!」とゾンダの私を煽ってきます。怖いです。でも道案内役なので先頭交代もできず、黙々と踏みます。瀬田からの15キロが30キロくらいに感じた頃、栗東市のとある場所にある、とてもじゃないが予備知識なしにたどり着けない、工場の倉庫のようなところにつきました。

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フレームビルダーの「macchi cycles」さんです!

http://mrbluesky-s.wix.com/macchi-cycles

現在の愛車に心から満足していて、新車購入の予定はない私ですが、自転車関係の雑誌やウェブサイトを色々見ていると、なぜかよく目につく自転車がありました。私が「オシャレだな」とか「いいな」と思う自転車業界人のブログなどにちょくちょく現れてくるオシャレなフレーム。シンプルなデザインながら、スッキリ、でもオシャレ。Raphaのピンクの入ったウェアでも着たらさぞや似合うのではないかなという感じ。

macchi

一度どんなもんか見てみたいなぁ~ということで、急きょ前日にメールをして工房に直接お邪魔することにしました。

行ってみてビックリ。調べた住所には「モジャモジャモータース」の看板。アレ?macchi cyclesでは?
どうやらモジャモジャさんのさらに奥の倉庫に間借りされてビルダーをなさっているようです。

このmacchi cyclesさんのビルダーさんの植田さんは東京サイクルデザイン学校の卒業生。こういう若い世代の人たちが今たくさんクロモリフレームの世界に参入なさっておられるようなのです。カーボンフレームは大規模工場での製造が支配的です。職人の手作りでパイプを繋いで、一人一人のオーダーに応えていくクロモリフレームのビルダーの世界は、むしろ昔の日本が得意としていたところ。それが自転車ブームの盛り上がりと、さらにそれがひと段落したことで、軽さだけが正義ではなくなってきています。個人個人の微妙なニーズに合わせて、レースに出るならそれを反映し、ロングでゆったりならそういう仕様で、一本一本その誰かのためにパイプを選んで繋いでいく。こういうお仕事に若い人が魅力を感じて頑張ってらして、しかもそんな一人が関西にいる。距離的に楽しい距離にいる。じゃあ行こう!ということで、お邪魔してしまいました。

無造作に吊るされたパイプたち。なぜだかキレイです。

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ラグ付けフレームや、フィレットブレージングのものも。

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専門的なことはてんで分からないのですが、なんだか見てて飽きませんね。

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「男の仕事場」という感じ。

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実際塗装した実車は、私の連絡が急だったもので、工房にはなかったのですが、お話が盛り上がっているあいだに、宅急便で何本かフレームが送られてきて目にすることができました。

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カラーオーダーも自由です。私自身は、何でもいいと言われたら、困ってしまう派です。

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色々お話を聞いていますと、意外なところで、あんな人とも、こんな人とも繋がりがあって、ちょっとタイミングが違えば、あの試乗会やこの試乗会でお会いしていたかも?というか、僕らのたまり場に来てらっしゃったかも?な繋がりも見えてきて、大変楽しい時間でした。お仕事中にも関わらず、にこやかに応対して頂いて、本当にありがとうございました。やっぱ金属だよな!ということを再確認できた楽しい時間でした。

二人で大満足で琵琶湖から戻り、犬打でのダメージが想定以上だなとか思いながら、二人で途中で抹茶ソフトなど食べながら木津川で別れてそれぞれ家路につきました。結局私の移動距離が130㎞、ネオプリ先生が140㎞以上。ネオプリ先生はイベント以外では最も長いライドになりましたが、ネオプリ先生の「ガラスの膝」は全く無事!ネオプリ先生の死角がまた一つ無くなり、これまで以上にシャマルの爆音に脅かされる日々が始まるのか・・・と暗澹たる気分になった、副住職でありました。