慈眼寺 副住職ブログ

柿収穫

樹齢400年ほどの慈眼寺の柿の木。奈良市の指定文化財天然記念物になっております。
(詳しくはhttp://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1179117929386/#12
400歳ですが、今年も元気にたわわに柿を実らせました。毎年毎年スゴイです。
高さは3階建て相当ですので、高枝バサミが届く範囲だけ取って、あとは鳥のものになっているのですが、それでも、冷蔵庫が柿だけでいっぱいになってしまいます。

柿2015②

慈眼寺ではこの柿の実を十夜法要で供養し、参拝者にお配りすることを毎年行っています。

柿担当の副住職は今日も地面から高枝バサミやハシゴを使って柿をとり、離れの屋根に登ってまた柿を取りました。
なかなかレアな角度からの柿の木です。

柿2015① 柿2015③ 柿2015④

相変わらずの樹勢の巨木ではありますが、最近気候が暖かかったり、台風がやってきたりで、十夜までにたくさんの柿が熟しすぎたり、落ちてしまったりします。今年も熟しすぎて、案の定かなり減ってしまいました。参拝した方全員にお配りするのは難しいかもしれません。

甘柿ですので熟れるともうグッジュグジュ。接木されていない渋柿だったら県指定の天然記念物だったそうですが、私にとっては、毎晩この樹を見ながら、暖房もなくて家の中なのに息が白い寒い部屋で、夜中まで受験勉強していた懐かしい思い出の樹です。
何百年の前の人もこの樹を見上げて、実を食べていたと思うと、不思議な気持ちになります。