慈眼寺 副住職ブログ

地震

今日は朝から、阪神大震災以来の「ズガガガ!」という音を聞きました。

みなさんご無事でしたらよろしいのですが。
時間こそ短かったものの、大阪での揺れはあの阪神大震災以上の震度でしたね。奈良ではやや震度は小さめでしたが、びっくりしました。

亡くなられた方もおられます。心が痛みます。お怪我なさった方も大変多い。本当に地震は読めない。怖い。

遠くは東京から、近くは学園前から、「だいじょうぶ?」とのメールを頂きました。私なんぞの心配をしてくださって、ありがたいことです。私も家族もみんなケガ一つなく、お寺の方も全くの無事です。二階で本が数冊転げたくらいですか。

こういう地震があるたびに実感するのですが、地震研究なんてなんの成果も出していないなと。非常に失礼ではあると思うのですが、経済学者と同じでいつも事が起こった後に後付けの理由を説明するばかり。どの活断層が関係するのかすら特定できていない。

地殻なんて地球全体の1%程度。99%は分からないわけですから、「井の中の蛙」どころではなく、人間の身体にひそむノミが集まって、人間の身体の寝返りを予想するようなもの。つまりは土台無理があるんだなというのを、目の当たりにさせられます。

それでも津波の有無など、地震関係の研究者の方々のおかげでわかる大事なこともあるので、神頼みするようにすがるしかないのも確か。

そしてなにより、すぐにインフラを復興してくれる電気ガス水道警察自衛隊消防隊のみなさんの努力ですよね。これだけは間違いなく頼りになる神様みたいな人たちです。

電車に缶詰めになった方や、色々災難だった方もおられるかと思いますが、ある意味で無事でなにより。怪我をされた方の少しでも早い回復を願います。そして、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。やはりお子さんのこういう話は、何度聞いてもつらいですね。