慈眼寺 副住職ブログ

君もラガメンだ!

実は今週1週間、奥さん子供が実家に帰省しておりまして、学校もお休みですので、お寺の仕事が終わればあとは毎日自由!

何を食べても何時に寝てもいい!・・・と言われると案外真面目なもので、いける日は部活の指導をして、あとは家で洗濯や、料理など家事をこなしているとあっという間に終わりそうな勢い。主婦って大変やわぁ~!

とにかく、健康的な食事を!と思って毎日山盛りの野菜を料理し、トマトジュースなどを飲んでおりますと、「せっかく作ったんだから・・・」とやたらと食べてしまい、結局太る!という困った事態に陥っております。疲れたらそのまま何も作らないで寝たら一番いいのに、せっせとほうれん草を湯がいたりもやしを炒めたりしている自分がちょっと愛おしかったり。

そんな中、一日だけロングライド的なものに行かせてもらった日が一日。実はその日までは奥さん子供がいたのですが(笑)

朝に集合して集まったメンバーはラガメンの爆弾小僧Oくんと、いつもでてくるネオプリ先生。

ネオプリ先生は忙しいため滅多にライドをご一緒できませんが、今日は2か月前から僕とOくんが計画していたライド。そこにネオプリ先生の貴重なお休みを合わせてもらってようやく実現したのでした。

朝からウェアで一悩み。

たぶんOくんはラガジャー。私までラガジャーにしたら、ラガッツィのお客さんではないネオプリ先生は肩身が狭いのではないか?逆にネオプリ先生はラファ大好き。私がラファを着たら、Oくんに「ああ、二人して腹の出たラファオジサンか。みじめだね」などと言われるのではないか。そう考えて、地味な真っ黒なジャージを選択。なんで朝から乙女のように服装で悩んでるねん。

Oくんとネオプリ先生は一緒に走ったことこそないものの、何度か顔自体は合わせているのですんなりスタート。その日、三重県以外が雨マークなので、三重方面に向かいます。

いつもの80号をパパッと進み、田原で曲がっていつものナパラゴルフ方面へ。ここでいきなり私の前輪に異変。

降臨ですか。いきなりパンクですか!

最近なぜか前輪にパンクが多い。基本パンクって後輪が多いはずなのに。おかしいなぁと思いつつ、最近パンク多すぎて妙に手慣れてきたチューブ交換で10分で復帰。そのまま針から室生寺に向かいます。

室生では最近なぜか定番になってきたよもぎ回転焼き。

ちょうどいいところでちょうどいい腹ごなしです。

ここでライド再開です。が、ここで異変。

雨・・・?

ちょっと降ってきました。私とネオプリ先生が乗ると今のところ高確率で雨。なんかよくない食い合わせなのか。

急いで峠を登ってこの前伊勢ライドで通った伊勢本街道に乗ります。御杖村にはいかず、今回は曽爾方面に。以前、Oくんとゆっくりさんと曽爾高原ライドをしたとき、香落渓のカフェで休憩しようとしたところ、休みだった苦い思い出が。今日はそこに行くのがメインの目的であります。

しかしここから雨足が異常にきつく。もう顔が痛い。完全に靴の中までびっしょり。コレ、一番やる気なくなるやつよ。

途中、ジャイアントにお乗りの紳士とも合流して、川沿いの道をガンガン進みまして、ようやくつきました。

イングルサイドカフェ。
https://tabelog.com/mie/A2404/A240402/24001428/

中に入って、ドブネズミのように美しく濡れたおっさん三人が来てはいけない、ハリーポッターテイストの美しい空間であることに今さら気づきます。とりあえず、布張りの椅子は濡らしたらアカンので木の椅子を探して着席。

そしてメニュー。正直、「イギリス風」とついた食べ物が美味しかったためしがないですが、写真はどれも美味しそう!結局三人とも同じセットに。

エッグベネディクト乗せパンケーキなどという乙女心満開の紅茶セットを3人そろって頼みまして、これがまた旨い。量もバカみたいに食べるOくんが「けっこう腹いっぱい」と言うほどの満足度。おいしい。こんな人里離れたところでこんなカフェが・・・。三重恐るべし。

どうやらこのカフェ一帯は雨が降っていないようで、お店の奥さんが「今日は暑いですね!」とか言っているのに衝撃を受けました。僕らの走ったところだけが局地的に大雨。うーむ、僕とネオプリ先生、前もこんなん。その前は一日中大雨の中160㎞。アカンのかな二人で走ったら。

ココからは快走しまして名張から一気に山添に上り、そこから下って月ヶ瀬へ。ここでようやく二度目の休憩。

よくよく見たら3人ともメタルフレームで3人ともカンパ。こじらせちゃった感じのサイクルハンガーになっております。

休憩後、再スタートしたのですが、いきなりの登りで、アラフォー二人の心臓が悲鳴!

「アカン!いっぺん休んだら、立ち上がりまで待っててや!」

とエラー音が出てるのですが、Oくんは26歳。

「え?どしたんすか?」

とどんどん先へ進みます。
エラー音が聞こえないふりをしてなんとか私が食らいついていきますが、ネオプリ先生がここで遅れ始めます。あ!ついに来た!

ネオプリ先生は通勤距離も8キロしかなく、忙しいためそれも週3回乗れればいいほう。休日も忙しいため、ロングはイベント以外ではほとんど乗れません。そのため、100㎞ちょうどで膝が痛むという、本人曰く「ガラスの膝」の持ち主。ちょうどサイコンの表示が100㎞。ただの100㎞ではなく、登り1500m以上を含んで、Oくんのペースについてきたわけですから、やはり膝にきたようです。

そのあとも柳生、笠置、163と進んで、木津では私が2度目のパンク。しかも前輪。慌ててパッチで直して再スタートしたのですが、またすぐパンク。おかしすぎる!後日ラガッツィで注意深く見てもらったところ、めっちゃ細い針金のような金属がタイヤに埋まっていました・・・。このときはとりあえず応急処置で近くのカフェまで行ってコーヒーを飲みながら修理であります。

こうしてみんな家がバラバラなので距離は違いますが、140~150㎞ほどのライドが無事終了。

やはり想像以上にOくんがハードだった模様だったネオプリ先生が「やっぱラガメンと走るの、キツイッスわ・・・」と一言。いや、正確にはラガメン全員がOくんと「キツイッスわ・・・」と思いながら走ってるので全然普通なんですが。

とはいえ、弱音一つこぼさず、痛い膝をかばいながらフラフラとまた生駒まで帰っていく先生の姿が、あのヒーローに重なります。

命がけでプルトンロケットの軌道を変え、散って行った正義の戦士。ライダーマン。

空を見上げたV3が、

「俺は君に仮面ライダー4号の名を与えるぞ!」

というカッコよすぎるシーンがあるのですが、私もそれに倣って先生の背中に、心の中でこう叫んだのでした。

「先生もラガメンやで!」