慈眼寺 副住職ブログ

復調気配

ここ最近体調が優れないまま、あがいて無理矢理練習しておりましたが、先日のロングで「コレや!」という手応え。
これがニセモノでないことを祈りつつ、先日朝練。

最近ラガメンのあいだでは、一部で夜走りが流行中。
最初はメンバーの一人が早朝にTOJの一部登り区間の短い距離をパパッと登っているうち、そこがたまたまストラバセグメントになっていて、他のメンバーが同じコースをクライム。交互にタイムを塗り替えていくうち、結果が出るまで5分程度という気軽さも受けて他のメンバーも腕試しして雪だるま式に戦場に。

私はというとその場所は仕事前や仕事のあとの時間があるときに、とりあえず軽く登っておきたいときにリュックを背負って淡々と登る区間なのに、同じところを通るために自動的にランキングに組み込まれてしまい、大迷惑。「普通に通勤させてよ~」と思いつつ、いざランキング下位になると悲しい。でもしんどい。実に複雑な気分でありました。しかも夜走りは幼い娘がいるうえに、その日は私の貴重なバドの個人的練習日ですから自転車は乗りたくない。

どんどん塗り替えられていく記録を横目に、ある日の遠回り通勤の朝、「う~ん、リュック背負ってるけど、やってみっか!」と中途半端な気持ちでスタート!そこそこ頑張るのですが、体調最悪の時期に、中途半端な覚悟で登ったので、タイムは実に平凡。しかも疲労感がすごい。夜走りはさらに過熱し、コースレコードは「え?マジで!?」みたいなタイム。

そんなこんなで焦るばかりの日々に、伊勢ライドで復調気配を感じ、先日の空き時間、部活前に万全の体調でリュックなしで、いよいよそのコースの前に立つ私。いくで!言い訳なしやで!

何回もジュースを買った自販機前から「だいたいこのへん」というよくわからないスタート地点を過ぎて下ハンで思いっきり踏みます。その勢いで坂に入り、対抗に気を付けて登ります。細い道ですが、けっこう車が来ます。心拍は早くも170。いいですね!すぐ上がるのにそのまま維持できます。170が別にしんどくない!さすがにこの前ずっと130で100㎞以上漕いでただけあります。やっぱり量こなさないと質も上がりませんし、逆もまた然り。

この距離ならほぼペース配分も考えずに踏めるだけ踏んだらええのです。きっとそう。鉢伏とは違います。ケイデンスやギアにもこだわらず、気持ちいい負荷のところを探りながら、荒い息で登ります。あっという間にゴール近く。ゴールもようわからんので、一気に駆け抜けます。どうかなぁ?

結果はウェブ上でみないと分からないのでそのまま峠を越えて、三山木方面に。先日買えなかったボンベをラガッツィで購入して、うどん屋さんでうどんを食べて、さて、大正池を越えて帰るか~と、登ったとき、手に鋭い痛み。

「なんや?ホッチキス?」

エルゴレバーを突き抜け、下ハンの握りの部分から飛び出す針金。

「???」

中を調べると、どうやらフロントのシフトワイヤーらしきものが飛び出しています。切れてる???

すぐにラガッツィに戻って開けてもらいます。

アカンかった!もう1,2本で辛うじて繋がってた!

店長にサクサクっと直してもらってると、「ブレーキシューも減ってる」とのご指摘。

もう2年も乗り倒して、ビビりの私がブレーキかけまくってますから。山ばっかりですから。これも交換。一つ一つはたいした金額ではないのですが、地味に効いてきます。まぁでも飲み代とかに比べたらバカみたいに安い。逆に毎晩飲み歩いてる人、すごいなと思います。お金燃やしてるような気分なのでは。

60km走って帰宅後は部活で3時間みっちり動いて、高校生にボコられたりして、体重がガッツリ減っておりました。絶対こいつらより練習ハード。

家に帰ってドキドキのタイム発表・・・5分切り目標ですが・・・

4分22!

おおおおおお!思ったよりずっといい!

ちょうどTOJで走ったと思われるVINIの選手がコースのトップなのですが、最近のこういうテクノロジーすごいですね。地図上でトップの選手との比較を目に見えるように再現してくれます。一緒に走ってるみたい。もちろん、この一回に全力振り絞っている私と、レースの中のごく一部分に過ぎない選手との比較なので、力の差はこの何倍もあるのですが、それでもやっぱり選手と走ったような気分になれて楽しい。

見てみますと、平坦区間は1~2秒差。ここはまぁしかし、集団で走っているので、彼らが本気でスプリントしたら瞬殺でしょうけど。差がつくのは斜度が上がる登り区間。どんどん差をあけられて、最終的には50秒ほどの差があきます。しかもそこでぶっ倒れる私と、淡々と進んでいくオレンジと紺のVINIのジャージ・・・。(あ、ラガジャーと一緒や。)ピエールパオロ・デグネリ選手!はえええ!

プロのすさまじさの一端を感じつつ、自分では予想もしてなかった好タイムに気をよくして、その日以後、バドの調子もだんだん戻ってきました。

元気なお坊さんが戻ってきた!戻ってきたで!

ったところで、お盆やで!(泣)