慈眼寺 副住職ブログ

余は如何にして自転車信徒となりし乎

さいきんお寺関連と学校関連とバド関連の仕事が色々と立て込みまして、自転車が全然乗れていませんでした。

今日ようやく遠回り通勤で45㎞弱乗れまして、「やっぱ自転車いいなぁ!」と心から実感したところであります。

5月の連休明けにちょっとしたライドをしたきりでしたので、体重こそ1kg増程度で収まっていますが本当になまっております。
今日も精華から鳥谷池への登りで心拍175まで追い込みましたが、そこから最後の200へ上げる前にタレてしまい、しょうもない奴になったなぁと悲しくなりました。

とはいえ、それでも自転車は楽しい。なんでこんなに好きになったのか。いつもそんなことを考えながら漕いでいたりします。

本当に、奥さんもしみじみと、「あんたがこんなに自転車にハマるとは」と、いつも意外そうに見ています。たいてい私の行動は野放しにして、「我が家の大きい息子」みたいな扱いで、自転車趣味にも寛大です。「クルマよりは全然エエ」が口癖です。あ、でも一度ブラジリアン柔術を始めようとして道着を注文したときは、マジで怒られました。飛び関節だけやりたかったんです。

まぁとにかく自転車のナニがイイって、何度も言ってますけど、競わないとこがイイですよねぇ~。もちろんレースとかも出ますし、友達同士でも競争しますし、路上で抜かれたら「お。やるか?」とかそんな雰囲気になりますし、競うんですよ。我々程度のレベルでさえ。

でも気楽やわ~。

圧倒的に気楽。
バドミントンなんか25年やってて、できることは遥かにこちらの方が多いですけど、辛いですもん。長いことやっててそれかよっていう辛さもありますけど、何が辛いって、必ず「勝ち・負け」がつきますから。もう色濃く。と言うより、焼印で押されたように。全てのプレーに「勝ち負け「上手い下手」がもうそりゃあグリグリと!苦しいですよ。向いてないんでしょうね。戦うことが。たかが遊びですら負けたら眠れない日もありますもん。もう逃げたくなるんですよ。バドミントンって。やめたいわけじゃないんですけど。いあやむしろやめたいけど、やめられないのかな。

そういう逃げたい気持ちを、暖かく包んでくれるのが自転車です。

なんつっても誰でもやってます。抜かれたら「あ、僕移動してるだけなので」とスイッチ切り替え。全然OKです。バドミントンなら「言い訳」になるところです。言い訳をした自分から絶対に逃げられない。結果、眠れない(笑)

自転車はなーんにも考えずに、気持ちいいなぁ~と思いながら、ずーーーっと気持ちいいままでいられる。おまけに痩せられる。電車代も節約できる。

なにより美しい。美しい自転車は本当に美しい。特に綺麗に塗装をしていなくても、美しい自転車はもう骨が美しい。シルエットが美しい。たたずまいが美しい。

こんなこと言ったらダメですけど、ろくに手入れもしていない、美しくない自転車を見ていると可哀そうでならない。いいのかそれで。本当にそれに乗りたいのか。正座させて小一時間問い詰めたい。大きなお世話だ(笑)まぁきっとクルマ好きの人とかも私の軽とか見て同じこと思ってるんでしょうね。

まぁ大仰なタイトルつけましたけど、自転車は私にとって最高の逃避なのであります。現実逃避。お寺からの逃避。職場からの逃避。家庭からの逃避。

逃げたいような家なり職場なのかというと、違うんですよ。やりたいことを仕事にさせてもらってるんです。家でものびのびしてるんです。でも、そんなすべてを「リセットしたい」って、あるじゃないですか。

「リセット」なんですよねぇ。自転車って。クルマだって個室みたいな安心感ありますけど、自転車は密閉されてないのに不思議と同じような効果がある。乗った瞬間周囲から自由になる。”Thank GOD Aaaaaaaaalmighty!”とか叫びながら突っ走りたくなる。交通ルール以外何にも縛られない。スピード違反もない。違反するほど脚がない(涙)

だから好きなんですよねぇ。自転車。

 

ああ、もうすぐ梅雨かぁ・・・。明けたらお盆かぁ~・・・・。