慈眼寺 副住職ブログ

仏壇DIY

なんでも自分で作る(Do It Yourself)が流行っております。
私は不器用なので何もできません。

ところで本日ある方の月命日でお経をあげにいきました。

そのお宅の仏壇です。

実はコレ、私の母方の実家の仏壇なんです。

今日は母方の祖母の月命日。この仏壇を作ったのは、このブログでも何度か紹介させていただいた、何でも作っちゃう母方の祖父、であります。

仏壇、と一言で言いましても、

まず本尊の仏像。もちろん手作り。

仏像の光背、天蓋、欄間の彫刻、横や後ろの軸、その軸の表具、扉の文字、電気の配線。

御位牌以外のすべてが手作りであります。

このご本尊の場合、対内にお経も奉納されており、本格的。蓮華座の彩色も細かい!

正直、仏像そのものは、祖父が晩年に近づき、作ったものですので、本当はもっとうまいのに!という孫ならではの気持ちもあるのです。

純粋な出来という点で言えば、このお顔を彫ったときのおじいちゃんが一番円熟期だった気がします。

正直、言いまして、派手すぎて「新興宗教っぽい」と思わなくもないですが、こんな仏壇に手を合わせられる人はなかなかいてへんで!と仏壇の前に座るたびに誇らしい気持ちになります。

おじいちゃんの願った極楽浄土の姿がここにあるのかもしれません。

あ、よく考えたら、仏壇の前でお経をあげるこの私も、言ってみればおじいちゃんの手作り!

参ったな。おじいちゃんにはまったくかないません。