慈眼寺 副住職ブログ

CINELLI 2017 ちょい漏れ

超自転車寄りの内容です。

最近、自転車業界の縮小ぶりが目に見えて加速しています。自転車ブームはだいぶ落ち着いたなという感じ。
もう、そういう流れに流れ流れてある程度行ってしまった部類ですので、何かケガでもしない限り、乗っちゃう人種ではあるのですが、寂しい限り。しかしバブル時代の就職活動が無意味に派手だったように、数年前の自転車メーカーの展示会は、派手だったようです。

ある問屋さんは、自転車屋さんを招いて、生ハムとワインでお出迎え。
東京と大阪でサイクルモードが開かれ、多くの人が訪れました。
奈良の問屋さんであるポディウムさんは数年前からユーザー向け展示会なるものを開き、オシャレなブースでイタリア~ンなバイクを間接照明で魅惑的に照らしていました。

2016年、目に見えて自転車業界をとりまく環境は、厳しくなっている気がします。

週末に自転車に乗る人はたくさんいますし、新しい自転車屋さんも増えています。ですが、その中身が変わっています。
どんどん増えているのはイオンバイクやあさひ。そしてジャイアントストアにTREKストア。こういうことを言ったら怒られるかもしれませんが、空いた店舗に美容室ができるくらいにガッカリするのが単一メーカーのみを売るコンセプトストアなんですよね。※一僧侶の個人の感想です。
要は、巨大資本のお店にどんどん吸収合併されて、ユーザー側の選択肢はどんどん狭まっている気がします。
もとはと言えばそれはユーザーがネット通販で安く自転車を買い、整備もろくにできないで、自転車屋に整備だけ持ち込むということをやってしまったから。

本当に自転車が好きな人が集まれるお店が減り、携帯ショップのような、メーカーの言うように商品をすすめ、修理もできずに本部に送り返すだけのお店がこれからどんどん主流になっていくと思われます。電化製品や時計と同じですね。まぁ、これまでの日本の自転車屋さんがガラパゴスだったということもあるのですが。ブームになって、門口が広がって、かえってまともなお店が淘汰される時代がきたような気がします。まぁ。私も古参の自転車乗りではなく、ブームに乗って踊った阿呆なのですが。

そんなことはさておき。

今年どうも動きが遅いのが私も大好きなチネリ。まぁここ数年が早すぎただけかも。
各社、動きの早い巨大企業はとっくに2017年モデルを投下していますが、チネリの情報はほとんどなし。
去年は10月にポディウムユーザー展示会が行われ、9月にはその募集がありましたが、今年はナシ。
店舗向け展示会がいつあるのかは自転車屋さんじゃないのでわかりませんが、9月末から10月にあるはず・・・。でも確か去年展示会に全モデル間に合ってなかったのがチネリだったような・・・。

同じポディウム取り扱いでもカレラなどは早々と2017年モデルを発表。タイムやオルベアは「キャンプ」なるものを独自に開き、有料でじっくり試乗などを行っている模様。これはもう「取れるとこから取る」という生き残り戦略ですか。

で、チネリ。「cinelli 2017」「チネリ2017年モデル」で検索してもなかなか情報がありません。

かろうじてゲットした画像は・・・

cinelli2017

cinelli2017-2

cinelli2017-4

これらはすべてセカンドグレードのStrato Fasterですね。うわ地味!ビックリした!
私なんかは業界になんのしがらみもないので何でも書けますが、ストラートのグラフィックは毎年どんどん趣味から離れていきます。
カレイドカラー出たときは、「なんてカッコいい!」と、ビックリしたものですが。しかもコンポがあのポテンザ!ホイールはシロッコ!なんでこんな合わせ方に!かつてはハッチンソンのカーボンホイールをアッセンブルして颯爽と飾られていたあのストラートが。

ラインナップもここ数年ベストオブ系、ストラート系、サエッタ系、イスクペリエンス系のグラフィックを変えているだけ。やる気のない和菓子屋みたいですよ。あとはXCRといつものスーパーコルサ。新しい試みは去年のNEMO TIGだけ。それもGIOSのレジーナの後追いに見えるんだよなぁ。

もはやグラフィックにしか期待できないのに、そこも正直手抜きにしか見えません。反対にストリート系と言いますか、ピストバイクのMASHはやたら凝っていて、なんでやねん!という感じ。あっちの人はつや消しにしといたらなんでもええんと違うのかとか言ったら怒られますか(笑)

個人的にはチネリは名機エストラーダを廃盤にしたときに、「あ、終わった・・・」と思った気がします。まぁ走りには不満がある人もいたみたいですけど。エストラーダが一番チネリらしかったなぁ。個人的に。

そしてもう一枚、謎の画像を発見。

cinelli2017-3

ん?サエッタニューカラー?と一瞬思いましたが、チューブが微妙に違います。そしてチェーンステーに「SUPER STAR」の文字。
新作フレームでしょうか。ストラートがそのまま残るようなので、どう考えてもポジションはサエッタのところ。まさかベストオブの位置ではないでしょう。
一目でわかるのはディスクブレーキ。そう考えて見直すと、トップチューブの湾曲が振動吸収っぽいのでこれは新作のグラベルロードですね。また既存のラインナップに手を抜いておいて新規に色目を使う。下衆の極みですね(笑)

アッセンブルされているのはアルテグラでホイールはMavicですね。一瞬エグザリットのやつかなと思いましたけど、これディスクだから意味ないしな。たぶんステムはダイナモ、シートポストはネオスですね。まぁこのへんは販売用じゃないので適当に合わせているのでしょうが、狙っているグレードがよくわかりません。やっぱり値段的にはサエッタのへんなのかなぁ。

なーんかグラベルに手を出すのもやや遅れだし、チネリファンの層がグラベル求めてるのかっていう疑問もあり、チネリ迷走気味ですねぇ。コロンバスももう手放したいのかなと思ったら、ジデコやマッシュ、ヴィゴレッリはやたらと凝ってるし。

散々悪口を言いましたが、これも大好きなチネリだからこそ。

チネリはやればできる子!がんばって!