慈眼寺 副住職ブログ

数字

数字って何なんだろうなと思います。

お金がいくらもうかったとか、年収が何百万以上だとか、檀家数が何軒以上だとか、偏差値が高いとか低いとか、奈良県でベスト○だとか。HR○本だとか。

何かすごく「実態」がそこにあるかのように思えるんですけど、実際は本当に千差万別で。
あくまで「目安」で、ひとつの「尺度」に過ぎない。

いつも忘れがちですが、そこだけは忘れないようにしなければならない。

物差しで輝きははかれません。巻尺で重さははかれません。
そのものの価値と「数字」には何の関係もない。そこに囚われても人はぜったいに幸せになれない。

私は幸せ。他人と比べてではなく、私が幸せ。

そういうものの考え方ができればいいんですが、どこかやはり比べて安心したりしたいもの。

ですが、安心するために使った尺度で、今度は自分を不幸せにしてしまうのは本末転倒です。

じゃんけんに負けたことで自分の価値が何も変わらないように、いっとき数字で遊んで、ああおもしろかった。さぁ終わり!そんなふうに色んなことに熱中しつつ、どこか遊びがあるような人生を送れたら。真剣だけれども、どこまでも遊び。

それって案外仏教的なのかなって、思ったりしますけど、気のせいですかね?(笑)