慈眼寺 副住職ブログ

男女関係

先日、娘と奈良女子大の文化祭、「恋都祭」にお邪魔してきました。

 奈良女3 奈良女2
娘は0歳から三度目の参加になります。

実は慈眼寺と奈良女子大はとんでもない近くにあります。直線距離にしてわずか10Mほどでしょうか。
やすらぎの道を渡って塀を乗り越えれば(したことありませんけど)、そこはもう理学部の裏。
私は男性のため奈良女子大に通うことはできませんでしたが、若草山の眺望を塞ぐように奈良女の校舎が毎日目に入ります。

毎年この文化祭は楽器の音が響いているのですが、なぜか今年は「え?やってるの?ホンマに?」というほど静かで、毎日夕方にオカリナを吹く某教授のオカリナのほうがうるさいくらい。一体何が・・・苦情があったのか・・・?

とりあえず娘にスーパーボール釣りをさせて、ふらっと生物研究所?の展示を見に行くと、なんかすごい魚がいました。

奈良女1

この魚、ピンクのやつが確かオスなのですが、このオス、ずっとオスだったわけではなく、元メス!自力で性転換してしまう魚なのです。
うろ覚えなので申し訳ないのですが、たぶん生活している群れの中で、一番大きな個体がオスに変化するというご説明だったように思います。

確か牡蠣も毎年性別が入れ替わっていたように記憶しています。オスとメスということで今まで一番ショックを受けたのはアンコウ。

アンコウ

深海ではオスとメスが滅多に出会うことがないため、オスはメスに出会うと、巨大なメスの身体に寄生。消化器などは退化してしまい、栄養はすべてメスの身体から送ってもらい、メスの生殖器としてのみ機能する人生です。壮絶。ですので、こんなことも起こります。

アンコウ2

オーマイブッダ。一夫多妻ならぬ、一妻多夫制。女子モテモテ。通い婚というより、4世帯住宅。

ジェンダー論とか、男のプライドとか、人間はめくじら立ててますが、ちょっと目線を帰れば男女関係などこんなもの。
ものごとに執着することの無意味さを感じてしまうのであります。お粗末。