慈眼寺 副住職ブログ

白鳳展

先日、奈良国立博物館の白鳳展に行ってきました。(実は二度目)
休日のため、想像以上に人が多く、休日に来たことを後悔です。シルバーウィークなんて何も有り難くない。普段から毎日めっちゃホリデーな私にとっては全く有り難くないですね。

相変わらず見事な仏像群でした。あれ全部まわったら倍以上の拝観料かかるのでは。やはり大物の薬師寺月光菩薩が最高ですね。しかしなぜか日光とコンビなのに、常に月光のほうが脚光を浴びるのは不思議。薬師寺然り、東大寺然り。

長嶋とノムさんをヒマワリと月見草とかいいますけど、なぜか月が常に愛される不思議な日本。そう言えばお月見はあるけど、お日見はないですからね。日本特有のワビサビ幽玄秘すれば花、なのでしょうか。

薬師寺聖観音も一見西洋甲冑のような重厚さがありながら、全体として優雅な曲線美でした。

特にい印象に残ったのはコレでした。http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2015toku/hakuhou/images/hakuho_11.jpg

コンパクトで、幾何学的なのに、生物的でもあり。全体としての調和が実にいいです。

童顔のもっちゃりした六観音なんかを見ていますと、彫刻好きの母方のおじいちゃんがアレを真似していたのわかります。
飛天なんかは完全にコピーしたものがおじいちゃんの家の床の間に残っており、じいちゃんよく勉強してたんだなぁと感心します。

父方の祖父は完全な座学型の秀才、母方の祖父は手に職系職人で、二人とも別に仲は全然よくなかったんですが、水と油みたいな二人が合わさって、めちゃくちゃ平凡な普通の孫が生まれてしまいました(泣)

しかしやっぱり写真がないとブログが寂しいな。今度から目録買おう。

娘と二人で見てたんですが、「まんまんちゃんこわい!こわい!」と言い出し、そのまま寝てしまいました。寝てからじっくり見られてよかったです。

奈良市民はもっと国博のありがたさを感じた方がいいですね。週1くらいで行ってもいいんじゃないでしょうか。大阪なんて行ってる場合じゃないですよ。