慈眼寺 副住職ブログ

お盆真っ只中

さて、いよいよお盆真っ盛りです。
今日も朝から檀家様のお宅へ参らせて頂きました。
一年で今日しかお会いできない方もおられます。今年もお元気でお迎えいただいて、ありがたいことです。

街をバイクで走っていると、お坊さんと何度もスレ違います。
今日明日ばかりは、檀家様も心得たもので、インターフォンを押してそのまま返事を待たずにずけずけ入っていってもとがめたりはなさいません。無礼だとは思っているのですが、なにしろ分刻みのスケジュールですから・・・。

お坊さんというのは不思議な存在だと思います。どのお宅であれ、仏間というのは家のかなり奥のほうにあります。そんなところにずけずけと入っていける他人というのはお坊さんか介護・医療の方くらい。しかもそこには年にこのときだけしか集まられないようなご親族が揃われていたりします。

檀家様はお寺にとって、ある種家族のようなところがあります。ご近所や親戚ですら入らないようなところに立ち入って色々なお話を聞けたりするわけですから。さらに仏間には、歴史のあるお宅ですと、代々のご先祖の写真なども飾ってあります。これがまた、現代のご家族とそっくりだったりして、遺伝ってすごいなぁと思ったりもします。仏壇の中には代々のご先祖のお位牌が。江戸時代のお位牌なんかもあったりします。逆にこちらのことも何代も前からご存知の方がたくさんおられます。

個人ではなく、ご家族と。目の前におられるご家族だけではなく、何代も前の一族と。長く長く付き合っていくこのお坊さんという存在、他にあまりない仕事だなぁと思いながら、バイクを走らせておりました。