慈眼寺 副住職ブログ

奈良はやればできる町(YDM)第10回 母の日にGreen Fingers

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さて、今日は母の日。
なんてことはすっかり忘れて、少し空いた時間に自転車に乗っていました。

大正池を軽く登って、そのまま下り、さぁ帰ろうかなと思ったその時、木津でお花屋さんが。
たまには奥さんにお花でも買って帰ろうと、思ったときにふっと入ってしまうのが、木津オシャレ花&パン地帯にあるお花屋さん、「Green Fingers」さんです。

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こちらのお店は以前は奈良町方面にあったものが数年前に移転されたお店です。その頃より、個人的には行きやすい場所にできたので嬉しく思っています。
以前このすぐ近くのお店を紹介させていただきました(http://www.nara-jigenji.com/diary/2226/)が、こちらのお店も私は大好きです。「VERT DE GRIS」さんが「女子の好きなもの全部盛り」と言ったようなスウィートな世界観なのに対し、極限まで余計なものを排除した、和の華道の世界に通じるキリッとしたものを一本感じさせるのがこのお店の特徴だと思っています。もちろん花束も作っていただけるのですが、一本でも勝負できるような、まさに「凛とした」と言いたくなるような花が一本一本個性をもって佇んでいる、そんな感じがします。お店の中にお花畑、ではなく、そこはやっぱり花屋なんだな、という感じがします。そのちょっと背筋が伸びるような緊張感が、全然悪い意味ではなく、つまり、難しいおじいさんのそば屋のような感じではなく、「清潔感」という形で外のお庭ときっちり分たれているのが、このお店のよさです。店長さんも非常に親しみやすい方ですが、甘ったるくはない。かといって冷たさは微塵もない。そのちょうどよい距離感が、映画の中に入ったようで、私はここが好きです。

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お花をケースに入れてしまうと距離感を感じます。かといってそのままむき出しだと痛みます。この店は冬場、暖房をつけず、店長さんはダウンを着ながら寒い店内で震えながら仕事をしておられたときに花を買ったことがあり、やわらかい印象の方なのに、自分に厳しいな、と感心したのを覚えています。オシャレは我慢!ですね。

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以前何度かバラを買ったのですが、今日はダリアが一本で存在感があったので、この店らしいなと思ってコレを買いました。

店内に入って「母の日」だったんだなと気づきました。数年前に母が亡くなってからは「ふん!俺かーちゃんいねぇし!」と40前にもかかわらず、ひねくれた考えに凝り固まってしまい、すっかり忘れていましたが、奥さんだって母なんだなとそのとき不覚にも気づきました。妹は母の仏壇にお供えをしていたようで、私の了見がただただ狭いだけでした。義理のお母さんだっているわけですし。自分にはお母さんがもういないと思っていましたが、けっこうたくさんいました。そんなこともわからなくて、愚か者ですね。

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帰ったら奥さんが家にあった花と合わせて、うまい具合に飾ってくれました。

そんなわけで、大事な日にはちょっと立ち寄りたい奈良からすぐのお花屋さん、「Green Fingers」さんでした。
店名は「みどりのゆび」からなのかな?