慈眼寺 副住職ブログ

巨大生物に襲われた春の充実ライド

今日はかなり暖かかったですね!
「春眠不覚暁」と言いますが、寝ていても気持ちよく、出かけても気持ちのいい、よい季節になってまいりました。
今日はお天気がよく、昼から少し時間を頂いて、お友達とロードバイクに乗ってきました。
かなり充実したライドになりましたが、ちょっと途中でびっくりするようなものに遭遇しました。それも含めて濃厚なライドになりました。
血が出るなどではないですが、ちょっとグロテスクと言えないこともない画像がありますので、生き物系が苦手な人は、見ないでくださいね~。

それでは、いきま~す。

さて、昼からロードバイクで知り合ったお友達とライドです。大人になるとこういう純然たる趣味の友達ができていいですね。
いつもは大正池を1本登って山甚さんでお茶を飲むくらいのらくらくポタリングをするのですが、今日はちょっと違うコースにしよう、ということで久しぶりにこのへんでは結構きつい坂の部類に入る「犬打峠」へ。この「犬打」という地名は誰でも「なんだこれ?」と思う珍名ですが、ちゃんと由来があります。後醍醐天皇が元弘の変で、女装までして笠置で挙兵し、それもあっさりやられて落ち延びるさいに、この付近の川で犬にめちゃくちゃ吠えられたので、その犬を打ち殺したという由来で、犬打川、その峠を犬打峠と言います。動物愛護的にはアウトな話ですが、まぁそんなことはさておき、この峠、結構きっついんです。

最大斜度15%と言いますから、なかなかにキます。だいたい自転車乗ってる人の常識として、「茶畑の近くは気をつけろ」ということと、「アスファルト舗装が突然コンクリート舗装(+丸い模様)が出てきたら要注意!」というものがあります。あらかじめギアを軽くしておかないと最悪とんでもない斜面でチェーンが外れることになります。しかも我々はビンディングペダルといって、ペダルと靴が一体化する仕組みで漕いでますから、再スタート時にペダルに靴をはめ直すという行為を坂道発進と同時にしなければなりません。これはもう、不可能です。

ここもその法則にバッチリ適合するしんどい坂です。僕の感覚としては、斜度15%以上になると背筋にキます。普段自転車乗ってて背筋痛いとかほとんどないのですが、この犬打を登ると帰宅後背筋に軽い張りがでます。ほかにこのへんで背筋にクるのは、大正池を和束側から井出側へ登るいわゆる「裏大正池」、あとはこのへん最強の峠「海住山寺」の鬼斜面のみ。

そんな背筋にくる犬打峠をお友達のHN(ネット上の名前)「ゆっくり」さんはズンズン登っていきますが、副住職はえっちらおっちら、今日はだいぶ置いていかれました。全然あの人「ゆっくり」じゃないです。名称変更希望です。さもなくば、私、「止まってる」さんとかになります。

頂上についてさぁ下ろうか!というところでゆっくりさんが突然。「まだこっちいくと5キロほど登れますよ」とか言い出す始末。仕方ないな、行きましょうかということで、脇道をさらに登っていきました。このへんの景色は非常に良く、来てよかったなと思いました。

犬打峠 犬打峠2 犬打峠3

よくこんなところに茶畑作るなと思いますね。むしろこういうところが向いてるんでしょうけど。お茶飲むときに感謝しちゃいますね。

 さて、この先は大変道が荒れていて困ったのですが、さらに進むと目の前になんだか、見たこともない光景が!!!何?アレ!?

 

カエル2

 

巨大なウ○コ?岩?8つくらいあるけど・・・

う、動いてる?動いてる????

 

 

 

 カエル3 カエル4 カエル5

ひ・・・!ひいいいいいい!ヒキガエル!ヒキガエル!ああああ超苦手。副住職カエル苦手!巨大なのはとくに苦手!

しかも余計な知識が!ヒキガエルで呪いをかけるとかそういう本ばっかり読んでるし!怖い!怖い!しかも毒あるんですよ!ヒキガエルには毒が!
ブフォトキシン!ブフォトキシン!見るからに字面が怖い!作用機序がなんか神経にダイレクトっぽい!知らないけど!
冬眠明け?冬眠明けの大行列に遭遇?うひゃあ、しかもなんか二匹で重なって動かない!コレはコレはもしや・・・あわわ・・・

しかも撮影のために倒したロードバイクに向かってくる!怖い!ブフォトキシンが耳の後ろからピューってでたら怖い!ロードバイクwithブフォトキシン!嫌ァ!

怖いのでロードを反対側の溝に立てかけようとしたら・・・ひいいいいソコにもいたあああああ!ぎゃあああああ!

そんなパニック状態の私の横で、

カエル

サイズを示すために小物入れを置いているゆっくりさん。あの・・・ロードバイクだけで十分わかりますけど・・・。
ときどきこのあたりの峠で冬に猿の群れに囲まれたことはありますが、8匹くらいのヒキガエルに道を塞がれたのは初めて。っていうか、ヒキガエル生で見たの初めてです。あーびっくりした。

 

そんなこんなで「えらいもんに遭遇した」感で大満足で307号のトンネル付近に到着し、湯船の手前から和束に帰ってきました。

しかしそこで「あ・・・俺、井手町に用事あったんだ」と気づいた私。

夕飯の時間には家に帰らなければならない。既に3時半。4時に三山木に行く用事がある。さて、どうしよう。4時に三山木に到着できるコースは・・・

「裏大正池」!

犬打からの裏大正池。コレはかなりハードです。ゆっくりさんも苦笑い。
一人で行きますと言いましたがついてきてくれました。あ、正確には先に行ってくれました。

そんなこんなで精神的にも肉体的にもぐったり披露し、獲得標高1344m、総距離84.36km、消費カロリー3209calの数値以上の満足感のライドでした。